訪問看護ステーションよつば

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先週は子ども達と海で遊んできました。きれいな海で、浅瀬でも魚がたくさん泳いでいて、浜辺にはカニや亀がおり子ども達は大喜びでした。暑くて忙しくて汗だくで疲れましたが、子ども達と一緒に過ごせた時間は楽しかったです。お休みの間、訪問にまわってくれたり電話対応してくれたりしたスタッフに感謝です。
今日、訪問させて頂いたお宅でご本人、ヘルパーさん、私で色々とお話をする時間がありました。ご本人のちょっとした希望を実施することができないでいるのです。在宅医療のサービスを多種多様に受けてみえるかたで、それだけ関わる職種、人間も多いのです。私はご本人の希望をききたいと思っていますが、リスクを考えそれはきけないという医療者もいるのです。チームで関わっている以上、ある程度足並みを揃える事は大切だと思っています。そうすると、結局どうすべきか答えが出ません。 
愛媛県の「たんぽぽクリニック」の医師、永井康徳先生が書かれた本をスタッフが貸してくれました。一度では頭に残らないので何度か気になる部分を読みました。その中で印象に残った部分があります。「100人いれば100通りのやり方で亡くなる日まで自分らしく」という言葉です。『医療や介護のプロとしてアドバイスはしますが、「こうあるべき」という押しつけをせず、患者さんやご家族の希望を最優先するよう心がけています。それは在宅医療で大事なことは、「患者さんが自宅にいること」であり、そこは「病院ではできない医療」があると信じているからです。』と言われています。私も「病院で検査や治療をすること」と「自宅で生活すること」は大きく違い、それに関わる医療スタッフの役割も病院と自宅では違うと思うのです。簡単に言うと、病院で禁止されたことが自宅でも禁止されてしまうということが、その人らしくいきていくサポートになっていないと考えています。本当に禁止しなければならないのか、リスクと本人の希望と天秤にかけて、なんとかリスクを軽減できる方法はないのか、そういうことを他職種で考えていく努力が必要だと思っています。その「考えていく」というスタートラインにも立てていないので虚しさやジレンマを感じます。
そんな状態ですが、諦めずに力を尽くすしかないと思っています。微力なんですが・・・。