訪問看護ステーションよつば

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先日は敬老の日でした。私の身内の高齢者は、父と祖父(父の父)だけです。父は72歳ですが、童顔なのか高齢者にみえません。私と父で外出すると、私が父の奥さんって言われます。いつも「娘です!」って言わなければなりません。もう1人の高齢者である祖父は今年100歳になりました。以前このブログでも紹介しました(2020年12月)。昨年12月に会って以来会いに行っていませんでしたが、長男が一度も会ったことのない曾じいちゃんに会いたいというので、長男・次男と一緒に会いに行ってきました。三男は「なんか怖そう」と言って行きませんでした。
12月の時は背筋を伸ばして1人で歩いていた祖父ですが、今は酸素が必要な状態で足腰も弱り1人では歩けなくなりました。耳もめちゃくちゃ遠いけれど、話す内容はしっかりしていました。今日は会ったとき、「雅子だよ!」と言うと頷いて「まあブスだな」と言われました。お世辞とか絶対言わない人なのでいつもの調子だなと思いました。100歳になったお祝いの言葉をかけると「ありがとう」と。でも「長生きしすぎた。こんなに長く生きると邪魔者になるだけだ」と。その言葉に息子達が「そんなことないよ。おめでとう。」と言っていましたが、残念ながら耳が遠くて聞こえていませんでした。
ベッドで横になっていたけれど起き上がってきてくれて、長男・次男にも声をかけてくれました。「勉強しとるか」「○○に毛は生えたか」などなど。戦争の話もし始めて「太平洋戦争の時に私はパイロットで・・・」「ドイツ軍が・・・」など。息子達も意外と真剣に聞いていましたが祖父の息が苦しくなってしまい途中で話は終わってしまいました。
帰り際、息子達に「しっかり勉強しろ!」と活を入れてくれました。
帰りの車の中で息子たちは、生で聞いた戦争の話に「とても良い時間になった」と言っていました。名古屋から車で1時間なのでいつでも行けます。「また来るね」と声をかけてきましたが、高齢なので体調は不安定です。もしかしたら今日が最後になるかなと思いながら帰ってきました。
今日はお休みだったので数日前までは「一日中寝る!」と決めていましたが、長男の「曾じいちゃんに会いたい」の一言で私にとっても良い時間になりました。大きな一軒家のホームで過ごすおじいちゃん。残された時間が穏やかであるように願っています。