訪問看護ステーションよつば

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いよいよオリンピックですね。なんだかんだ言いながら始まったオリンピック。コロナに関する心配は「安心・安全」とはいかないと思っていますが、出場する選手には頑張っ欲しいと思いますし、応援もしたいなと思います。高校野球も始まりました。鳥取の米子松蔭高校で、高校関係者に一人のコロナ陽性者が出たということで一時出場辞退ということになりました。これに対して主将がツイッターで「なんとか出場できる方法を模索して欲しい」と呼びかけたことで多くの方が声をあげ、鳥取県高野連を動かし、辞退から一転出場が決まったという経緯がありました。そして一度は不戦勝が決まった境高校も試合実施を了承し本日試合となり、松蔭高校がサヨナラ勝ちという結果を残しました。
コロナ禍の生活が一年半に及びます。多くの事がわかってきて始めに決めたルールが絶対ではなくなっています。初めは学校も3ヶ月の一斉休校になりました。世間の状況はその時よりも悪いですが、もう一斉休校にはなりません。「守り」も大切ですが、この状況下でも子ども達の学習や社会生活の機会をゼロにするのではなく、運動会や部活動、修学旅行などになんとか取り組めるようにするやり方に変わってきています。この先パンデミックがどれだけ続くか分からない中で、私たち訪問看護も事業所独自の対応を考えていかなければなりません。今年の介護報酬の改定の中で、「BCPの策定」(自然災害や感染症対策のためのマニュアル策定)が義務づけられました。単に、その辺にあるマニュアルを形式上引っ張ってくるのではなく、事業所として具体的な行動レベルにまでおとして作成しなければなりません。コロナに関することはもちろん、いつくるか分からない自然災害へも具体的に作成する必要があります。今は策定のための情報収集と学習に努めています。策定に3年の猶予があるので、この一年くらいで「訪問看護ステーションよつば」の規模にあったものを作っていこうと考えています。
真夏日が続いています。ほんとに暑い。やっぱり移動の車内が一番つらいです。クーラー全然涼しくない。なので、ポータブルの扇風機を持ち込んでみました(写真)。いつもキャンプで使うもので、普段は長男がベッドに取り付けて使っています。灼熱の車に乗ってスイッチONすると、熱風がきます。熱風でも風がないよりマシです。そして、利用者さんの散歩の時にも使えるんです。写真のように取り付けてみました。背中が蒸れるので首から背中に当たるように。グリップタイプでどこにでもつけられるし、角度も自由自在です。充電式で連続6時間OK。暑い中でも体調を崩さずお散歩を楽しんで欲しいと思います。
私たちも体調を崩さないように水分、塩分補給しながら頑張っています。スタッフがいつも塩やお菓子、飲み物を事務所に補充してくれています。飲み物も色々種類を替えてくれるので飽きません。
最後の写真のケーキ。長男の14歳の誕生日でした。14年前のこんな暑い時に産んだんです。今は私の背を追い越し、ガラガラ声で「ご飯なに~?」「風呂入れる~?」とお決まりのセリフばかり言います。
この暑い夏もそんなに長くは無いはず。みんなで元気に乗り切りたいです。



小学三年生の三男。学校であったことなどをよく話してくれます。
三男:「今日ね、学校で不審者訓練があったよ。」
私:「不審者が学校に入って来た時逃げる訓練?」
三男:「そう」
私:「放送で不審者です!って言われたら逃げるの?」
三男:「違うよ。放送は不審者も聞こえるから、刺激しない言葉を使うの。」
私:「へえ。どんな言葉?」
三男:「うちの小学校の人だけがわかる暗号なんだよ。でもね、今は分からない。忘れちゃったよ。」
私:「忘れちゃって、その言葉が放送で流れてもわからないじゃん。」
三男:「大丈夫。きっとみんなは分かってるからみんなについて行けば大丈夫だよ。あ、でも明日個人懇談があるでしょ。ママが先生に暗号を聞いておいて。」
という会話でした。なんて人任せな・・・。
そして翌日の個人懇談。先生から、「大輔くんのシェルターがあるんです」と紹介されたのが写真の段ボールです。一枚目は正面からみたもの、二枚目は三男が座った位置からみたものです。プリントの問題が時間内に解けなかったり、思うようにできなかったりするとイライラしてしまう三男。そんな時はクールダウンの時間が必要らしく自分だけの世界で落ち着きたいそうです。そこで先生にリクエストして作ってもらったのが「シェルター」。机に伏せて段ボールに囲われた空間でそっと一人クールダウンするのだそうです。誰も話しかけてはいけないのです。でも最近はシェルターの使用はなく、短時間でイライラを解消できるようになってきたのだとか。なんとなく完璧主義の三男。幼いころから私がお兄ちゃん達にガミガミ言っているのをみてきたので、ちゃんとできなきゃ駄目だ!みたいなところがあるのかもしれません。三男はだいぶ甘やかしてしまいましたが、本人なりに頑張っているのだなと思いました。そんな訳で、不審者の時の暗号を聞いてくるのを忘れました。
今月も半分が終わり、蝉の鳴き声が毎日聞こえるようになりました。本格的な夏だなあと思います。来週からは学校も夏休みに入ります。「お昼ご飯問題」と向き合わなくてはいけません。頑張ります!!



「負くっか」。先日なくなられた元プロ野球選手の大島康徳さんの言葉です。私は野球にはほとんど興味がないのでこの方のことも存じ上げません・・・。すみません。今日の中日新聞にこの方がどんな方なのか掲載されていました。「負くっか」とは、大島さんの故郷・大分の言葉で「負けてたまるか」の意味で大島さんの人生のキーワードだとか。大腸癌原発の肝臓転移などあり闘病されていたそうです。大島さんは「健康は善で病気は悪だと決めつける人がいるが、それは違う。闘病もそう。病気を克服した人はヒーローで負けた人はかわいそうな人ですか?僕はそうは思わない。」と毅然とした態度で命と向き合い続け、「いつか自分にも寿命が来ます。その時に僕はがんに負けたとか、力尽きたとか絶対に思わない。精一杯やった、自分らしく生きたと感じると思うんです。」とおっしゃっていたそうです。
今、がんの末期の方の訪問看護をしています。一人で自由気ままにやってきたと言っていました。一人暮らしだと、周囲は心配します。ご友人も多く、みなさんそわそわしているのが分かります。いつも訪問すると、DVDをみたりテレビを観たりして、私に「この俳優どう思う?」とか「こういうのってかっこいいの?」と聞いていました。訪問してテレビがついていなかった事はありません。今はベッドで眠っている時間が多く、テレビがついていても観てないことがほとんどです。でも、24時間、テレビも電気もついています。そんな生活をされてきた方なのです。だからいつもと同じ空間で同じように過ごせたらいいなと思います。低栄養となり動けないため床ずれもできています。床ずれができると、なんとなく看護師の責任みたいなものを感じてしまいます。これ以上大きくしてはいけない、治さなきゃと思ってしまうのです。残された時間を穏やかに過ごす人に、床ずれの治療や処置が本当に必要なのか、何のための処置なのかと思うのです。私たちは苦しさや痛みの緩和に最大限力を尽くします。床ずれを治すよりも、苦痛緩和です。苦痛を除去していつもと同じように過ごす。そうさせてあげたいと思います。今はもう夜ですか、今もテレビの音が消えない部屋で眠っているのだろうと思います。また明日の朝、いつもと同じように「おはようございます」と訪問看護師が入ります。
今日はそろそろブログの更新をと思いながらも、色々と悩める事や困ったこともあり頭の中が整理できないのでブログはお休みしようかと思っていました。でも、大島さんの「負くっか」や訪問先でのプレゼント(写真)に励まされ「負けるもんか」と普段通りにしようと思いブログを書きました。写真は訪問看護ステーション「よつば」なので、訪問先の小学生が折り紙で大きな四つ葉を作ってくれました。四つ葉を広げると中から「ありがとう」のメッセージ。とっても嬉しかったです。明日も、普段通り仕事を頑張ります!!




今年の名古屋ウイメンズマラソンの完走賞が届きました。今年は実走とオンラインと選択可能で、私はオンラインを選択しました。オンラインは42.195㎞を4回に分けて自分の好きな時に走りました。なので実走と違い公式記録にはなりません。毎年3月のこのマラソンにむけて秋頃から半年ほど体重を落としたり、いくつか小さなマラソン大会に参加したりして練習するのですが、昨年9月から「訪問看護ステーションよつば」を開設してそれに突っ走ってきたので、昨年はほとんど練習する事ができませんでした。なので、オンラインマラソンといってもジョギング程度の軽い走りで完走しました。毎年、練習時間が減っていくので「もう今年が最後」と思うのですが、ゴールしたときの達成感が忘れられず「また走ろうかな」と思うのです。今年、オンラインを選択したことで来年の出走権が確保されました。たぶん来年も走る選択をするのだと思います。
今は気候が暑くて外を走ることができませんが、とりあえず体重を減らそうと思い食べるものや量に気をつけています。一年前より5kg太りましたので。最近流行?のプロテインダイエットを始めました。食べる量を少し減らしてプロテインを増やしています。プロテインの摂取も面倒だという思いもありましたが、小学校6年生の次男の後押しもありました。なんとなくお年頃な次男。全然太ってないのに「僕太ってる?」とか「筋肉モリモリにしたい」とか外見を気にするようになりました。また、「ママ、もてる男はね、まずは清潔感だよ」といってすねに生えてきた産毛程度の体毛をツルツルにしたいと言い、除毛クリームでむだ毛処理をするようになりました。「人間は内面が外見に現れるよ」という言葉なんて今は次男には届かないようです。筋肉モリモリを目指す次男と一緒に、プロテインの摂取を最近始めました。少し涼しくなったら一緒に走ってくれないかなあと期待しています。
小学校6年生で自分の容姿や自分がどうみられるかを気にし始めた年頃。子どもから大人への成長段階かなとも思います。そこで、「性教育」をするタイミングなのかなと思いました。まだまだ甘えてきて子どもなんですが。最近裁判があった愛知県の事案で、看護学生さんが妊娠を身近な人に言えず一人で公園のトイレで出産してそのまま茂みに捨ててしまい赤ちゃんは死んでしまったという事がありました。相手の男性も妊娠を知っていたそうですが、音信不通になってしまい一人で何ヶ月も悩んでいたそうです。男性も同罪かそれ以上だと思いますが、実際に裁かれるのは女性だけです。こんな風に女の子を傷つけて欲しくないし、大切にしあえる関係を築いて欲しいと思います。異性のことに興味を示す年頃だと思いますが、大切な事は何なのか、してはいけないことは何なのか、伝えていこうと思っています。色々調べてみて良さそうな本がありました。漫画になっていますが、女の子のからだのこと、男の子のからだのことがわかりやすく書かれています。「性教育」にとらわれずに、自分とは違う他者の気持ちを思いやる、大切にする気持ちを育んで欲しいと思っています。




昨日も訪問看護で自宅周辺をお散歩しました。コースは利用者さん自身に考えて頂いて、先日とは別のコースを歩いてきました。
今回はコミュニケーションについて。人工呼吸器を装着しているので、発声できません。普段、ベッドにいるときはセッティングしたパソコンを特殊なマウスを使って両足で操作されています。手は若干動きますが、細かな動きをする事は困難です。そのパソコンに入力した言葉をパソコンの声で話してもらいます。今回のように車椅子に移乗してしまうとパソコン操作はできなくなります。ベッドから離れた場合のコミュニケーション手段として「透明文字盤」を使用します。写真に写っている私が左手に持っているものです。写真3枚目は文字盤の一例です。利用者さんが視線を向けた字がどこなのか、黒目の位置と文字の合う位置を読み取ります。そこを私が指さして正しければ瞬きをしてもらい、正しくないと瞬きをされません。正しい文字を指せるまで瞬きができないということになります。普段から手足が自由に動かない方は、聴力や視力に集中します。その分疲労もあります。文字盤使用は目で追うだけの作業にみえますが、かなりの集中力と疲労が利用者さんにはあります。なので間違うことなくスムーズに言葉を読み取りたいのですが、文字盤と利用者さんの距離や角度などそれぞれの方で違うので、私たちにも訓練が必要です。慣れると長文もスラスラといけます。あと、何度間違えても伝える側(利用者)さんはこの方法でしか意思伝達ができないのであきらめません。受け取る私たちも、「もう分からない」といってあきらめたり、言いたいことを想像したりして「こうでしょ?」と勝手に決めてしまわずに、伝わるまであきらめない姿勢が必要です。普段、私たちは声のトーンや表情でも相手の言いたいことを受け止めますが、文字盤での意思伝達は言いたいことの文字のみ受け取るだけです。だから、どんな感情で言っているのかがわかりにくいです。そうすると発する側と受け取る側での解釈が変わることもありますし、文字盤で文字を適切に追えるだけでは相手の言いたいことがわからないこともあります。そんなことを繰り返しながらも、伝えようとすることをあきらめずに受け取るように心がけています。
今回の散歩は、江場NSとSヘルパーさんと。準備や移動、片付けなどうまくいかない事もありました。3人と利用者さんの息が合わない感じ。帰りの車で反省会。何度も繰り返して改善していきたいと思います。