訪問看護ステーションよつば

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最近CMでよく見る介護用ベッドで、寝た状態から床に足をついて座った状態までベッドが動いてくれるものがあります。近くの生涯学習センターで実際のものをみられるということで、訪問の合間にうかがって体験してきました。寝た状態から足を出して座る状態にするには、通常ギャッジアップをしてから介助者が背中と足を支えてクルッと90度回す必要があります。また、90度回したあと、座位が保持できないので介助者が支えていなければなりません。そうすると、車いすやポータブルトイレをベッドに近づけたいとき、片手で要介助者を支えながらもう片方の手で車椅子などを引き寄せます。時々私は足を使って引き寄せたりもします(笑)。この動作時に、今日見たベッドは床に足をついて座った状態でも背もたれがあるので要介助者も介助者も随分と楽なのではないかと思いました。また、サイドアップ機能と言って、背中が上がるときにそれと連動してマットレスの両サイドが身体を包み込むように動くので、左右に身体が倒れるのを防ぐ仕組みになっていました。片手で支えられるよりも要介助者は安心出来るのではないかと思いました。
よつばの利用者さんでこの機能があった方がADL(日常生活動作)のレベルが上がる人がいるかな~と考えてみました。ALSのかたで端座位(ベッドサイドに足を出して座る状態)をとって座りながらリハビリをしています。座位が保てないので後ろからヘルパーさんに支えてもらって前面からリハビリをしています。このベッドが使えるかもしれないけれど、ベッドの足下にパソコンやナースコールを取り付けているのでベッドを動かすとパソコンなどが壊れてしまいます。なので使えません。残念。ベッドは寝たり起きたりするだけでなく、身体の自由がきかない方にとっては「ベッド」=「生活の場」になります。よつばで訪問させていただいている方の中にはそういう方々が多く、訪問時にベッド上で何か処置などをするときには、ベッドに置いてある物の位置を変えないように注意しています。処置の都合で物を移動させた時も、元あったように戻します。数㎝のズレが「届かない」、「力が入れにくい」など生活の不自由につながるからです。
11月から入社してくれた看護師さんと今も同行訪問しています。訪問看護で「生活の場に入って仕事をさせてもらっている事」を色々な場面で伝えています。「訪問看護は経験を積んでいないとできない」みたいに思われている部分もありますが、大切なのはアセスメント能力やテキパキと仕事をこなす技術だけでなく、「対象者と向き合う態度」、「思いを傾聴する姿勢」、「本人が大切にしていることを大切にできる気持ち」など目に見えない事の方が多いです。新人さんと同行しながら、そういうことを伝えられるように意識しています。
もう独り立ちできる訪問もあったり、まだまだ同行で学んでもらう事が多い訪問もあったりしますが、利用者さんとそのご家族のご協力もあり順調にきています。皆様のご協力に感謝しています。
写真は大名古屋ビルジング5階のイルミネーションです。ランニングしながら行ってきました。23時まで点灯しています。カップルや若い方々が多く、一人でランニングの格好をして写真を撮ってる人はいませんでした(笑)。