久しぶりのブログ更新です。時々パソコンに向かって書き始めているのですが、途中で眠たくなってしまって書き切れずに終わってしまうことが何度かありました。
先月、呼吸器をつけ、吸引も必要な方と映画に行きました。前回紹介したALSとともに生きているご夫婦のドキュメンタリー映画です。医療依存度の高い方と外出することは何度か経験がありましたが、映画を見に行くことは初めてで、事前に色々と考えられる準備をしていきました。いつも、呼び出しコールは音で知らせてくれますが映画館ではそれが出来ません。音は出さずに少しの光でわかるようにしました。言いたい事を伝える文字盤もお互いに暗い中では見ることができません。最低限の文言をいくつかカンペ式にスケッチブックに記載しておき、言いたい事が当てはまるページでまばたきをしてもらいました。途中、吸引が必要な時、呼吸器を外す必要がありますが、外すとアラームが鳴ります。音が出せない環境ですので、介助者の中で吸引をする人、吸引に必要な物品を手渡す人、アラームを消すボタンを押す人など役割を決めておき、その場面でスムーズに対応できるようにしました。車椅子席のどの場所にいてもらうと介助者が動きやすいかなども考えて座席の確保もしました。問題も無く最初から最後まで映画をみることができました。また、以前関わっていたALSの方も見に来られていて何年かぶりに再会でき、充実した時間となりました。
訪問看護ステーションよつばは9月1日で4年目を迎えました。立ち上げる前は、果たしてどれだけできるのだろうか、やってみないとわからないという感じだったので、3年間仕事ができたことはとりあえずはほっとしています。一番嬉しいのは、立ち上げ当初からのメンバーが変わらないこと。誰もやめていくことなくスタッフを増やすことができています。看護の質を保っていく、向上させていくのに大切なのは看護の積み重ねだと考えています。人が頻繁に代ってしまうとなかなか積み重ねていけないと思います。いつもいつも、あれこれ悩まされることがあるのですが、今のメンバーでいつもあれこれ考えながら利用者さんにとって一番大切なことを守りながら看護の提供ができるよう頑張っていきます。
3枚目の写真は、スタッフが私にプレゼントしてくれました。ビールです。発泡酒じゃないので気軽に飲まないようにします。特別頑張った日にだけ飲もうと思い冷蔵庫で冷やしてあります。そして今日1本飲みました。今日の特別頑張ったこと。「営業活動」です。以前、中川区の管理者さんだけで集まったときに営業についての話がでました。規模が大きいステーションは「営業したことない」と言ってみえました。規模が小さなところほど営業されているようでした。営業されている管理者さんとお話しましたが、「営業苦手~」と言ってみえました。私もです。一週間営業しているとその時は慣れてくるのですが、また数ヶ月ぶりに営業活動すると気が重くなります。間違い無く私の苦手分野です。でも、「私がやらなくて誰がやるんだ」と言い聞かせて名刺とチラシを持ってまわります。今日は病院の連携室をまわったのですが、どこも快くアポを取らせてくださり挨拶させて頂けます。しかし、私の話術がもっとうまければ・・・といつも思うのです。
1枚目の写真は子ども達と毎年恒例のキャンプです。今年は和歌山まで行ってきました。2枚目の写真は私が釣ったハマチです。子ども達とハマチ、シマアジ、タイを釣りました。来年は長男就職活動、次男高校受験とのことで「行かない」宣言なので今年がみんなでキャンプの最後になったと思います。子ども達とこうやって遊べる時期って終わってみると短いですね。花火したり、星空を見上げたり、楽しい時間を過ごせました。
今日の中日新聞の生活欄で、君島十和子さんの「家族のこと話そう」が掲載されていました。共感するところがいくつかありました。一つ目は「家庭では私が元気で明るくしていることが、家族の幸せの源になる。」という言葉。専業主婦だった君島さんのお母さんは夕方6時には夕飯が食卓に並んだそうです。君島さんもそうしようと努力されたけれど7時や8時になってしまうことが多かったそう。完璧な夕ご飯ができないからって、一人でストレスをためてイライラするより、おかずがちょっと少なくても笑顔で食べられる方を優先しようと思われたそうです。以前は働いていた職場で、シングルマザーで訪問看護をされている方がみえました。もうお子さん達は大きくなられていましたが、小さい頃は吉野家やHotto Mottoのお弁当にすごくお世話になったと言ってみました。私も以前は、子ども達にスーパーのお総菜を食べさせたり外食させることに罪悪感を抱いていたことがあります。その看護師さんの話を聞いて、吉野家とかお弁当でもいいのかと思い、お総菜などを買うときは「お総菜ではなくて時間を買ってるんだ」と自分に言って買っていました。今ではそんな罪悪感は1ミリも無くなりいろんなお店のものにお世話になっています。自分が楽になり余裕がでると、余裕が無かった時の自分を客観的にみることができ、切羽詰まった生活してたなと気づきました。子ども達は好き嫌いもあるけれど、みんな健やかに育っています(笑)
二つ目は時短勤務のこと。時短勤務で仕事量を減らしたわけではないけれど「全力で仕事をしない人」と見られたことがあるそうです。すごく共感できて、私も病院勤務で育休明けの時、夜勤を免除してもらい日勤は30分の時短勤務でした。悪気は無いのかも知れませんが「育児休暇で一年休めて、そのあとは時短勤務ができて羨ましい。」と先輩独身看護師に言われた事があります。そこまでダイレクトに言われなくてもそういうことを言う方はまあまあみえました。でも、君島さんが言われるように、仕事量を減らしたわけでは無いんです。日勤で30分少ない分、日勤の仕事を時間内に終わらせられるよう、常に頭はフル回転して次の行動とその次の行動、またその次の行動まで考えて動き、頭も体もフルに使っていました。係や委員会の仕事、病棟の会議なども勤務時間内にこなし、会議に出られない時は書面で意見をまとめておいて事前に提出しておくなど全力で仕事をしていました。仕事が終わってもその後が本職のようなもので、子ども達との生活を回していかなければなりません。本当に全力疾走でした。だから、よつばでも子育て中のスタッフがいつも元気に働いてくれているけど、その裏には大変な生活があることが理解できます。先日、子どもさんが体調を崩して深夜2時に連絡がありました。その日出勤できないかもしれないと。朝一の訪問担当を変更しなければならないという気遣いでそんな時間に連絡をくれたこと、そんな時間でも子どもの世話に明け暮れていることを想像すると働くお母さんは応援したくなります。よつばの利用者さんは小児が多く、疾患や障害をもつ子どもを育てながら働いているお母さんもみえます。その子の病状だけみていくのではなく、生活もひっくるめてみていくように心がけています。そして、応援する立場でいたいと思っています。
上の写真、いかは私の父が釣ってきたもの。次男がさばいてイカ焼きを作ってくれました。マヨネーズと七味をかけて美味しかったです。あと「ノーリミットユアライフ」という映画が18日から公開されます。その写真を載せました。ALS患者の武藤さんとその奥様のドキュメンタリー映画です。美男美女のご夫婦です。私はALSの利用者さん、スタッフと一緒に観に行ってきます。
毎日毎日暑い(~_~;)
熱中症で亡くなる方のニュースを聞かない日がないくらい毎日大変な暑さが続いています。私達も訪問していて心配になる利用者さんもみえます。特に高齢の方で冷房を使っていないと「心配している」ということを伝えてエアコンの利用を促します。昨年、利用者さん宅に入る直前で、目の前のアパートの2階に救急隊がはしごをかけて、窓から中に入っていき高齢男性を救助しようとされている場面に遭遇しました。そのお宅にはエアコンが設置されていません。幸い事なきを得たようでしたが、今年もそのお宅の前を通ると気にしてしまいます。窓を全開にして家の中で扇風機が回っているのがみえるので、閉めきっていないとまだほっとしますがやはり心配です。そのおじいさん、見ず知らずの私が心配している事なんて知るわけもないのですが、せめてお昼間はデイサービスに行かないのかなとか色々考えてしまいます。熱中症とまではいかなくても、利用者さんの中には体温調整が難しい子どもさんもいて管理が大変だったり、体調を崩してみえる方も何人かいます。明日から8月。暑さは続くけれど暑さも緩んでいくはず。スタッフも利用者さんも元気に毎日過ごしていけるように支援していきたいと思います。
私も暑さで少しやる気が出ず、やらなきゃいけない事務作業を後回しにしてしまっています。暑さのせいなのか、やる気の問題か、怠け癖がついてしまったのかわかりませんが・・・。食欲が出ないから、何もすすまない感じです。食事(栄養)って大切ですね。
そんな中、子ども達は夏休みなのでお昼ご飯も作ったり、訪問の合間に家に戻って声をかけたりしています。母親業も頑張らねば。小学生の三男は友達と市民プールに行ったり、中学生の次男は友人らと遊びに行って22時過ぎても帰ってこず、長男はまだ夏休みではないので自転車で暑い中、学校に通ったりで心配になることも多いです。母の心配をよそに、子ども達から私に声を掛けに来るときは、お小遣いやおやつ代の請求、ご飯メニューのリクエストくらいです。
一枚目の写真は、長男の16歳の誕生日のお祝いです。出産が壮絶で痛すぎてわめきながら産んだ長男ももう16歳。分娩の途中で「もう産みたくない!」と言っていましたが産んでよかった。2枚目は利用者さん宅のプランターで育っているスイカです。めっちゃ可愛い。自分達で食べたスイカの種を植えたら出てきたらしいです。3枚目は先週行ってきた長島のプールです。流れるプールを何周もしました。三男はお兄ちゃん達が遊んでくれて喜んでいました。もう来年はお兄ちゃんたちも付き合ってくれないんじゃないかな~。
最近は蒸し暑い日が続いています。蝉の声も聞かれるようになりました。夕方仕事が終わると冷えたビールを飲みたい!と思い、ご飯の支度をしながら飲むこともしばしばあります。でも、最近は一本飲んでおしまいです。少し前までは何本でも飲めたけれど、最近はがぶ飲みしなくなりました。胃の容量が減ってきたのかお腹がいっぱいになってしまいます。適度な量に抑えられるようになり、財布にも体にもこれくらいが優しいなと思い満足しています。
お酒を控え、最近のリフレッシュ方法は「サウナ」です。今ブームですね。休みの日や、早く仕事が終わった日などはサウナに行くことが多くなりました。サウナも色々で、温度や湿度、清潔さ、水風呂の温度、休める場所があるかなど、自分の好きなサウナがあります。でも、どれもこれも満足!というサウナは少なくて、サウナの温度や湿度は好きだけど、水風呂がキンキンじゃないとか、ちびっ子が多くて落ち着かないとか、100%に出会うことは無いです。今のところほぼ100%満足な場所は岐阜の各務ヶ原にある「みのりの湯」というところなのですが、遠いので気軽にいけません。近かったら100%でした。ここ、めっちゃ良いです。何が良いか聞きたい方は長江までお尋ねください。あと、栄のサウナ施設「ウエルビー栄」が女性専用フロアを新設しました。ここも行ってきました。ここは水風呂ピカイチです。キンキン!しびれる~ってくらいまで冷えます。アウフグースと言って大きなタオルで熱波を仰いでくれるイベントもあります。めっちゃ熱~い!めっちゃ熱くてしびれる水風呂でリフレッシュできます。たぶん、自分のためだけに時間を使っていることもストレス解消になっているのだと思います。
お母さん方はみんなそうだと思いますが、子どもが生まれたら自分の時間は子どものためにあるようなものです。私は3人の子ども達が高校、中学、小学生となりだいぶ手が離れました。でも、まだ3人とも小さかった時は1時間だけでも自分の時間ができる事が嬉しかったし、育休から仕事に復帰した時も仕事ができることが嬉しかったです。今では子ども達の私への要求は、ご飯とお小遣いくらいです。今年の夏休みはどこ行こう?と問いかけてもお付き合い程度の返事しかしてきません。それでも今年の夏もキャンピングカーでの旅行を計画しています。長男が行く気では無かったのですが、長男が行かないと次男・三男も「つまんない」と言って行ってくれないので、長男を口説いてみんなで行く事になりました。今年が最後かもしれないです。今年は三重から和歌山にかけての沿岸部をゆっくりキャンピングカーで旅します。釣り、シュノーケル、BBQ、花火、温泉などを計画し、最終日にはアドベンチャーワールドでパンダをみて帰ってきます。何年か前まではもっと遠距離でも運転する事が苦ではなかったのですが、だんだん疲れやすくなってあまり遠くには行けなくなりました。でも和歌山は子ども達といったことないので、綺麗な海と星空を一緒にみられたらいいなと思っています。
訪問看護に従事していて必ず直面する事の一つに「看取り」があります。私達看護師は、人生の最終段階にある人を援助することに力を注ぎます。「自分は何か力になれるのか?」と考え、今、目の前にいる人が「本当に望む療養ができているのか?」「話す声にじっくり耳を傾けているか?」「抱えている苦しみを理解できているか?」と振り返りながら接しています。人生最後の段階になったと思った時からそう考えるのではなく、常日頃からそういう問いかけをしながら関わっています。「もっとこんな風にしたらいいのに」とか「こうすべきだ」という意見を聞くことがあります。でもそれは、誰がそう考えているのでしょうか。援助者が一生懸命考えてくれるのはとても有り難いことです。ですがたくさんの熱い想いを持つ人が、それぞれにこうしたらいいと思うことは、その中心にいる人が望んでいなければただ負担になるだけです。医療や介護の現場ではよくあることですが、いちど立ち止まって「主語は誰なのか?」ということを考えないと、だれのための支援なのかというところがズレてしまいます。私も時々「本当にこれでいいのか」「本当は間違っているかもしれない」と思うことがあり、「主語は誰?」と自分に問いかけます。私達が自分が良いと思う事を一方的に勧めるのではなく、その人が何を大切にしているのかを理解しようとする姿勢を持ち続けることが大切だと思っています。
また、ケアの対象として忘れてはいけないのは家族です。家族にとって療養中の全てのやりとりが記憶の中に残ります。大切な人の死を受け入れ、その後も生きていかなければならない家族にとって「こんな風にできてよかった」と思えることがあることが必要だと思います。私は癌の末期の母親を10年以上前に自宅で看取りました。食べられなかったのでずっと点滴をしていたのですが、「今日は昼間は点滴しないから抜いて」とか「朝までに点滴終わるようにして」とか娘が看護師であることをいいことに、都合良く私をつかっていました。「あれだけわがまま聞いてあげたんだ」という想いが母の死を受け入れる一助になったと思っています。「もっとこうしてあげたかった」という想いを持ちながら生きていくことは辛いですから。
今、看取りの最中にいるご家庭があり、私の今の思いをまとめてみようと思い今日はこんなブログになりました。
写真は三男と一緒にみた今年初の花火です。