私がよく読む中日新聞の生活欄に「子どもってワケわからん!」というコラムがあります。岡崎勝さんという教員(現役かどうかはわかりません)が毎週書かれています。
今週は「しつけ糸」と題して子どもへのしつけについて考えを述べられています。要するに、子どもへのしつけは厳しければ良いのか?というお話で、しつけとは「しつけ糸」を抜く事が最終的な目標で、抜ける「しつけ糸」でなくてはならないとうことです。親の一方的な「命令」や「しつけ」は、子どもにとって「抜けないしつけ糸」で抑圧になりかねないと。また、特に幼い時は子どもの要求をできるだけ聞いてあげて、「できるだけ応えていくよ」という方向性を子どもに示すことが大切と。「子どもが楽しい時を過ごし、しっかり遊び、安心してぐっすり眠れる環境をつくることが、親だけでなく家庭、地域、学校の役割であることは間違いない」と結んでいました。
ちょうどこの記事を読む前日に、小さな子どもがいるご家庭の親御さんから相談を受けました。身内から「子どもを甘やかしている」と言われたと。「甘やかす」という言葉も抽象的でどんなことを言っているのかわかりにくいのですが、その親御さんの子どもへの関わりをみていて、子どもが要求してきたことに対していつも反応しているなと思っていました。要求がきけるかきけないかは別として、料理をしていても、訪問看護師と話していても、子どもが話しかけてきたらそれに対して子どもに返答しているし、顔も向けています。料理の手を止めることもあります。子どもと向き合う姿勢を持ちながら毎日分刻みの忙しさをこなしてみえます。子どもと向き合う姿勢の中で子どもとの信頼関係を作っていくことができていると思うので、今のまま頑張って!と励ましました。
そんな出来事があった数日前には、我が子が先生を叩いたり蹴ったりして学校からご連絡を頂きました。仕事が終わってすぐに子どもに「謝りにいくよ!」と言って一緒に学校へ行きました。その先生を前にして「殴ったり蹴ったりしたことはいけない、謝ろう」と言っても我が子はだんまりで謝りませんでした。少し時間を与えても一言も発せずその日はそのまま帰宅しました。帰宅してその日はそのまま布団にもぐって眠ってしまい、翌朝声をかけました。なんで殴ったのか、どんな気持ちになっていたのかなど、ポツポツですが話をしてくれました。単純なことではあったのですが、たぶん、私が謝らせに行く前に子どもの思いを聞いてあげていれば謝れたのかもしれません。私は「何があっても殴ったことが悪い!謝る!」という態度で子どもの思いも聞かずに「とにかく謝る」を優先させてしまったので、子どもも気持ちの整理がつかなかったのかもしれません。その日また「一緒に謝りに行くよ」と言ったら「自分で謝れるからいい」と言って学校にいき「先生に謝ってきたからね~」と言って帰宅しました。
自分も子どもだった頃はあるのに、子どもの気持ちってわからんなあと思います。仕事でも子ども達との関わりが多いので、色々な場面で反省もあります。大人って大変!と思ってしまいます(笑)