訪問看護ステーションよつば

お問い合わせ

Instagram

よつばブログ

今日の中日新聞朝刊に、ALSの方に関わる訪問看護師のことが掲載されています。記事の中で看護師の冨士さんは、「満足死」という言葉をつかっています。『目指すのは安楽死でも尊厳死でもない。十分な医療情報を得て、さらにしっかり緩和ケアを上での「満足死」』だと。中途半端に終わらせたくない、とも話されています。
そうなんですよね。まずは十分な情報を得ることから。これは最近耳にするようになったACP(人生会議)がとても大切だと思います。自分で自分の事を決めるんです。自分で決めた事でなければ納得できない。じゃあ、どうやって決めるのか。決めるにあたって重要なのは「情報」です。情報が無ければ想像もできない。そうなった自分を思い描けない。「情報」はどこから得る?今はインターネットでなんでも情報を得ることができます。但し、考えの偏った情報もあるので注意が必要です。
私たち訪問看護師は、ALSを含む様々な疾患の方々の生活をみてきています。たくさんの情報を持っています。人工呼吸器を付けた方がいいとか付けない方がいいとかではなく、付けたときの生活を想像する、付けない場合の今後を想像する。そういう意思決定に関わっていくことも私たちの大きな役割です。看護師だけでなく、医師やリハビリ、ヘルパーもたくさんの情報を持っています。一人で考えるよりみんなで考える。だから「人生会議」なんです。
今日の午後、私も学校で「会議」があります。中学校の三者面談です(笑)。息子から「先生が僕のことで悪い事を言ったらそれは嘘だから信じないでね。」と言われました。そうかそうか、息子よ、学校で良からぬことをしているのね。「大丈夫大丈夫!何言われても大好きだからね♥」と言っておきました。さて、いったいどんな事を言われるのでしょうか。息子と同じように母もドキドキしています。