訪問看護ステーションよつば

お問い合わせ

Instagram

よつばブログ



この前の週末、小学2年生の三男は一人で京都鉄道博物館へいきました。鉄道や新幹線が大好きで、週末によくリニア鉄道博物館へ一人で遊びに行っています。そこへ行くことだけが目的ではなく、行くまでの過程も楽しみたいようで「一人で行く」ことにこだわります。最寄りのJRの駅まで見送りに行きましたが、改札を入ってからも振り向くことなくホームへ降りていきました。約1週間前から乗り換えなどの下調べをして、読めない漢字の駅名を読めるように覚えて行きました。この子ならきっと大丈夫と思いながらも、帰って来るまではやはり心配です。心配な時って悪いシチュエーションばかり浮かんでしまいます。「誘拐されないか」「ホームから落ちないか」「新幹線で寝てしまって予定外の場所まで行って困ってないか」など考えていると一人で行かせたのは間違いか・・・と考えてしまいます。
仕事でも同じで、私たちの仕事って何が正解か分からないことも多いです。正解がわかる看護師さんもいるかもしれませんが・・・。今支援させてもらっている利用者さんに、誤嚥性肺炎のリスクが高い方がみえます。不顕性誤嚥といって、自覚のないまま気管の方に唾液が流れ込んでいる可能性も高いです。痰の多さをみると恐らくそうなんです。ですが、ごっくんできるし、「鉄火巻き食べたい!」「少しでいいから食べたい!」って訴えてます。
私たちよつばの理念は「自分らしき生ききることを生活の場で支援する」こと。食べるって生きることだと思うんです。だからそれを支援していきたい。「食べる」ために必要なことって、噛んだり飲み込んだりすることだけでは無いんです。首の周りの筋肉も使うし、生活リズムが整っている必要もあるし、口腔内が清潔に保たれている必要もある。消化管を使うから、腸が動いている必要もある。腸を動かすには、体全体を動かしていないと腸も動かない。だから食べることの支援は、口だけにフォーカスを当てるものでもありません。全身状態が整っていることが大前提。今は、その全身状態を整えることに目を向けて看護師3人で支援に入っています。ST(言語聴覚士)さんにも見て頂けるチャンスがあるので、他職種連携で慌てず、焦らず、慎重にやっていこうと思っています。結果がでないと正解?間違いだった?ってわからないかもしれませんが、今できる事は惜しまずやっていきたいと思っています。
我が家の三男は、京都への一人遠足から無事に帰ってきました。家に戻って来た時の自信に満ちた顔をみて、やっと「行かせてよかった」って思えました。手には新幹線に見立てた、ながーい箱に入ったバウムクーヘンを抱えて。「これめっちゃ長いからみんなで食べられるよ!」と。そして「今度は新幹線じゃなくて在来線を乗り継いで行くよ!」と宣言。行かせてあげたいけど、在来線だと時間かかるし、乗り換えあるし、行けるか~とまた心配。
「かわいい子には旅をさせよ」って言うけど、それって結構勇気がいるし、信じなきゃいけないし、大変。心配疲れします(;.;) 三男が一番最初に親離れするのでしょうか・・・