訪問看護ステーションよつば

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父方の祖父が99歳です。私が最後にあったのは17年前の祖母のお葬式。その前は私が年中さんくらいのお正月だと思います。お正月に両親と姉妹と遊びに行って、なんだか知らないけど父が祖父と喧嘩して「かえるぞ!!」と言われて帰って以来、もう遊びに行くこともありませんでした。
ここ数年、父が祖父の住む土岐へ行くようになっていました。入院したとか、病気になったとか・・・。私にとっては疎遠な祖父なので「ふ~ん」くらいでしたが、最近は父が「どうもならん、あの親父は・・・」とぼやき困っている様子でした。今日は悪性リンパ腫で3ヶ月入院していた祖父が退院し、一人暮らしは無理であろうと施設へ移る日でした。父が数日後に手術を控えていることや、祖父のことで困っている様子だったので私も土岐までついていきました。私の想像としては、99歳で3ヶ月も入院していたら、まず一人では歩けない、認知力も落ちている、弱々しいおじいちゃんでした。ですが病室へ入り「こんにちは」と言うと、私のことを数秒凝視して「雅子か」と。それだけでびっくり。私は一卵性の双子なので、たていは「ゆーちゃん(双子のもう一人)か?まーちゃん(私)か?」と言われるのが挨拶のようなものなので。その後、「着替える」といって着替えだし、一人で動けるんだなあってみていたら「私は99歳だぞ。手伝わんか。」と。「自分でできることは自分でするよ!」と言いたいところを怒られそうだったのでお手伝いしました。着替えて退院の準備をすると、おしゃれなマフラーをしてさっさと杖をついて病院を出ていきました。3ヶ月も抗がん剤治療をしながら入院していたとは思えない元気さでした。まあ、そんな方なので施設へ移動後もトラブル続出でここでは書き切れません。
今の仕事では90代の方はみえませんが、病院勤務の時は多かったです。100歳以上もけっこうみえました。間違いなくいえるのは90代の方々は元気だということ。強いです。私の解釈ですが、戦争経験をされているからだと思います。私たちには想像もできない事を乗り越えてきて、だから生きる力を持っている。また、この年代の方々がいなければ今の日本はなかった。90代の方々からしたら、私たちって生ぬるいのかなって思います。だって、祖父は私の話なんて全然聞いてくれませんでした。父と喧嘩になっていたので助け船でもだそうかと口を挟んだけれど、何の役にもたちませんでした。父も私も疲れ切って帰ってきました。この先、祖父がどうなっていくのか見守るしかないですが、そんな祖父を抱えている父も心配です。
写真の家は祖父の入居した有料老人ホームです。昭和な感じがして私はこういう雰囲気の家が好きです。訪問看護ステーションもこんな感じの平屋でやりたなって思ってました。広間を近所の方々が集まれるような場所にしてお茶したり、おしゃべりしたり、プチ講座したりみたいな事を考えていました。私の頭には、そんな居場所としても存在できるステーションが理想としてあります。まだまだ夢ですが、頑張って働いて実現したいなって思っています。そして大型犬もいました。姫ちゃんだそうです。わんこもいるなんて素敵じゃないですか~。田舎で木造の家、大きな庭にわんこって、老後を描いてしまいますが、うちの99歳のおじいさんにとっては全然良くなくて、おうちが良いそうです。そりゃそうだよね、おじいさん。でも、一人暮らしもいろいろと問題があるのよね。とりあえず、お父さんお疲れ様でしたという一日でした。