訪問看護ステーションよつば

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先日、小学校の運動会がありました。通常は一日かけて行っていた運動会ですが、競技を絞って2時間の運動会です。短距離走と創作ダンスのみでした。目の前で頑張る次男・三男をみながら長男のことを思い出しました。長男は気持ちのスイッチが何らかのきっかけでOFFになると、運動会から消えました。そして、運動会中に担任の先生からいなくなったと声をかけられて、家に帰った?と思い校外に出て探したり先生も探してくれたりしました。誰もいない体育館でみつかって、なんとか出てきても種目には参加せず。リレー選手だったのに、走るのか走らないのか明確にせず、補欠の選手の子をやきもきさせました。毎年何らかのトラブルがおきるため、運動会を見に行くのがとても不安でした。見に行っても参加しないことがあったり、怒り出してしまうことがあったりしたのでそわそわしていました。なので下の子の競技も集中してみることができませんでした。長男は中学生になったので、下二人だけの運動会でしたが、そんなことを思い出しながら安心してみられる幸せを感じました。
そんな長男は、なかなか学校に行きません。なんとか連れて行こうとしつこく説得し、引っ張って行ったこともありましたがその場限りです。毎日先生から電話がかかってきて、本人はそれには応じています。先生が迎えにくると行くこともあれば行かないこともあり。家で教科書をみながらワークの問題に取り組みますが、自分の好きな教科(社会)のみです。病院の先生や学校の先生、カウンセラーさんなどいろいろな方が長男に関わってくれていますが、私は何を目標にしたら良いかわかりません。「学校に行くこと」だけが目標ではないことはわかります。本当は、本人が身近なところから目標を作ってそれに向かって行動する事が望ましいと思うのですが、その手助けをしているつもりでも成果は出ず。とりあえず、家の外に出て欲しいなと思うのです。そんな毎日ですが、①朝起こす②夜寝かす③いつでも学校に行けるようにお弁当は用意する の3つを母は実行中です。そして不安ばかり持たずに④「きっと大丈夫」と思うようにする。④は自分を落ち着かせるおまじないのようなものですが・・・。
訪問看護ステーションよつばの利用者さんの半分は生後一ヶ月から中学生の小児です。障害や疾患をもっているので「看護」として関わりますか、「子育て」ということからは切り離せません。体重や授乳量、尿量、便の回数など、客観的なことで評価していく視点は必要ですが、数字ばかり追っていると「家庭の中で育つ」ことを忘れがちです。身体を大きくするのはミルクや食事だと思いますが、親の子への関わりが一番必要だと思います。お母さんやお父さんが前向きな気持ちでミルクや食事を与えることができるか、子どもが要求したときに抱っこや遊びができるか、悲観的になる日もあるけれど、笑って抱きしめてあげられるか。どれだけ飲んだ、どれだけ増えたよりも、成長を感じそれが喜びになり、また頑張れるということが大切かなと思います。各家庭で子育ては様々です。その家庭での育ち方があります。訪問看護ではそれを邪魔しないで関わっていくことを意識しています。我が家の子育ても私なりの子育てです。細かい事を言えば色々ありますが、みんな元気に過ごしているのでとりあえず良しとしています。