訪問看護ステーションよつば

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あちらこちらで聞こえる「今年もあと少し」という言葉。もうお正月がすぐそこまで来てます。利用者様の中でも年末年始の予定をたててご希望を言われる方もちらほらみえます。「大晦日は点滴の針を抜いてお風呂に入りたい」、「元旦は何もせず家族とゆっくりしたい」、「お正月は奥さんを実家に帰らせてあげたいから訪問時間看護の時間を少し長くして欲しい」など。訪問看護ステーションよつばでは、365日支援に入っていますのでできる限り利用者さんやそのご家族のご希望に添いたいと思っています。ただ、スタッフの出勤も減るので、うまくやりくりしなければなりません。24時間で緊急対応の体制も取りつつです。昨年は年末に病院から退院される癌末期の方が何名かみえました。「家で過ごしたい」を支えられたことは、訪問看護でのやり甲斐を感じる事でもありました。12月のシフトは年明けまでスケジュールしないといけないので、ぼちぼち頑張っていきたいと思っています。
上の写真。新人看護師さんの教育につかう医療物品です。11月から新しいスタッフを迎えることになりました。よつばは医療依存度の高い方が多いです。気管切開や人工呼吸器、胃瘻、中心静脈点滴などなど・・・。利用者さん宅で不要になったものや、新品なのに「使って」と言ってくださった方々から集めました。訪問看護に同行して一緒に学んでもらいますが、限られた訪問時間で教育もとなると利用者さんにも迷惑をかけてしまうかもしれません。なので、事務所で触れる物には触り、練習できることは繰り返し練習できるように準備をしています。また、胃瘻や気管チューブなどは実際にどのようなものがどうやって入っているのか、透明人間でないので見えません。往診での交換時に見学させて頂ける様、先生や利用者様にもご協力頂けるようお願いしています。
私が病院勤務の時、「胃瘻」のある患者さんをみた経験はありましたが、あくまでも「誤嚥性肺炎」など疾患に起因する観察視点しかもっていませんでした。胃瘻にも様々な種類があり、それぞれどういう理由で選択されているのか、胃瘻が有りながら生活することで弊害として何が起こりうるのか、何をみていかなければならないのか、全く知りませんでした。病院は生活の場ではないので、「胃瘻の管理」という長期的な視点が無かったのです。なので、病院で「胃瘻の患者さんをみた」ことがあっても、在宅で「胃瘻の方をみる」ということは全くの別世界です。胃瘻に限らず、人工呼吸器や点滴の管理も目を向けているところが違ったりします。なので、どれだけ病院経験があろうとも、在宅でそういう方々をみていくことは学ぶべきことが多くあります。
新人さんは「よつば」で一番若い看護師さんになります。今までは私が一番若かったのですが・・・。訪問看護は、病院である程度経験を積んでから、という慣例みたいなものがあり40歳代以降の方が多いように感じます。しかし、これからの日本(今でも)は、地域で働ける看護師の需要は高まっていくと思います。地域の中で育てていけるようにしないと、持久力や柔軟性のある若い看護師は病院にしかいない状態になってしまいます。なのでよつばに入社してくれたこの若い看護師さんを何とか育てていきたいと考えています。また、ブログでも紹介していく予定です。