訪問看護ステーションよつば

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訪問看護ステーションよつばに、新しい看護師さんを迎えました。11月は少しの時間働いて頂き、12月からは本格的に訪問先へ同行しながら学んでもらうことになります。先日、事務所で必要な看護技術の確認を行ないました。たくさんありすぎて一度には教えられないので、少しずつ覚えていってもらおうと思っています。病院や施設とは違い、乳児から高齢者まで、家族もひっくるめて見ていく訪問看護は学ぶことが多いです。看護師は技術も大切ですが「視点」をもてるかどうかも重要。これは、私の経験からですが、経験を積んだ看護師でも「視点」を持てない看護師はいます。若い看護師さんの方が「こんな視点でみてるよ」と教えていくと、力をつけていくことが多いです。看護の「視点が定まる」、看護の「視点が広がる」が期待できるのです。なので、育て方が大切ですね。「よつば」としての一つのチームで動いているので、スタッフみんなで若手看護師を育てていきたいと思っています。
先日、訪問先のヘルパーさんに「緊急時に使うバッグバルブマスクの使い方を教えて欲しい」と言われました。バッグバルブマスクとは、鼻口腔に空気を送り込む人工呼吸器具です。主に救急医療で使われるもので、手で袋状のものを押して空気を送り込みます。訪問先の利用者さんは気管切開をして人工呼吸器を装着していますが、人工呼吸器は電源が必要です。災害などで一時的に電源がとれなくなったときは内部バッテリーで数時間~半日程度(機器による)、起動させることができます。ヘルパーさんのいう「緊急時」は、電源がとれない、もしくは呼吸器の故障です。そういう時はバッグバルブマスクで用手換気をする必要があります。ヘルパーさんは「とても難しい」という印象があるようですが、「気道の確保」という重要なことは間違いなくされている(気管切開をしている)ので、あとはそれほど難しくありません。本当に大切なことは「誰もがみえる場所にバッグバルブマスクが置いてある」ことです。緊急時に「探す」時間はありません。病院とは違い利用者さんや家族が生活している場所なので、しまい込んでいるお宅もあるかもしれません。ヘルパーさんに教えて欲しいと言われ、「そうだな。緊急時のことを定期的に確認しておかないといけないな。」と思いました。このお宅では、見える場所にバッグバルブマスクはあったものの、使用不可の状態でしたのですぐに取り寄せました。毎月初めの訪問時に確認するなど、ルールを決めていこうと思います。ヘルパーさんには「教えますよ」と返事しましたが、本当は私が大事な事を教えられた出来事でした。新人看護師を育てる!と言っていますが、私も周りの方々にいつも育てられています。