訪問看護ステーションよつば

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先日、訪問看護の利用を考えてみえるご家族から色々と質問がありました。介護保険と医療保険があるけど、どっちをつかって訪問看護を受けるのか自分達で決められるのか、介護保険の場合、一割負担だけどどれくらいの負担額になるのかなどなど。
介護保険を使うか医療保健を使うか、基本は介護優先です。ただ、厚生労働省の定めた疾患や状態(癌末期、留置カテーテルがある、気管切開しているなど)の場合は医療保険の適応となります。どれくらいの時間訪問してもらえるのかという質問もありました。介護保険の場合は20分、30分、1時間、1.5時間という区切りで所要時間に応じた利用料を算定をします。医療保険の場合は1.5時間を超える分は加算がつきますが1.5時間以内であれば30分でも1.5時間でも同じ金額です。しかも、1.5時間を超える訪問を行なっても長時間加算をつけられる回数に制限があるので、毎日1.5時間を超える訪問をしても毎回加算をつけることはできません。現在、よつばでも週4回1.5時間を超える訪問を行なっているお宅がありますが、長時間の加算をつけられるのは4回のうち一回のみです。もう少し柔軟な制度にして欲しいなと思いますが現状はこうなのです。それでも週に4回、1.5時間の訪問させてもらうのは、様々なケアを行い、家族の心配毎などを聞いている時間も含めると1時間では終われないからです。また家族が利用者さんから離れて買い物に行く時間を確保しているのですが、買い物に行って帰ってきて1時間ではかなり厳しいのです。家族一人でその利用者さんのケアを行なっており、一人にはできない利用者さんなので限られた曜日しか外出できず、そうすると買い物も多いですし役所や銀行にも行きたいので1.5時間でなんとかいけるといった感じです。経営者目線で考えると、医療保険の場合は一時間程度で終われる訪問を何件か入れた方が割が良いと思います。でもそんな思いが頭をよぎるとき、私が訪問看護ステーションを立ち上げる前にお話しを伺った管理者さんの言葉が浮かびます。「お金に目がくらんではだめ。そうなると仕事の質が落ちる。」と言われたことがありました。なんでもかんでも長ければ良いわけではありませんが、先ほど紹介した利用者さんは1.5時間必要だなと思えるのです。なのでスタッフにも「早く切り上げて帰ってきて」とか「1時間で終われるように内容を替えよう」とかは言いません。私がそのお宅を訪問すると「先日長くなっちゃってすみません。でも助かりました。」と家族に言われることもあります。しっかり仕事をしてきてくれているんだなと感じます。
人を雇用するからにはちゃんと収益をあげないといけないけれど、仕事も中途半端にしたくない、自分達の仕事が価値あるものでありたいと思うのです。若いころは給料明細をみてもっと働きたーい(もっとお金が欲しい)って思っていましたが、今は、目に見えないものの方が大事になってきました。
写真は次男の誕生日ケーキです。来週は三男の誕生日ケーキが載ると思います。3月は二人の誕生日が続くのでケーキがたくさん食べられます。