訪問看護ステーションよつば

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先週は忙しい毎日を過ごしていました。月曜日から長男と喧嘩して長男は家出し、帰って来たかと思うと翌日から長男は修学旅行へ。修学旅行は途中参加のためディズニーランド近くのホテルまで送って行きました。本当は車で出て旅行気分でゆっくり東京に向かいたかったのですが、ギリギリまで仕事が終わらず夕方に新幹線に飛び乗りました。写真はその時のものです。ディズニーランドをチラ見してきました。
ギリギリまで終わらなかった仕事は担当者会議です。利用者さんに関わる先生や看護師、ヘルパーさんや福祉用具さん、ケアマネさんが集まりました。その日は、利用者さんに支援が増え、新しい事業所も増えてきたのでケアの分担を決めました。利用者さんのためのケアなので、一番大事なのはご本人の思いです。どうしてほしいか、どれくらいの頻度で必要かなど。
よく、病気を「受け入れる」と言いますが、どんな状態になったら受け入れていることになるのでしょうか。もし自分が癌や治療できない難病になったら、って想像しても「受け入れる」感覚がわかりません。ただ、病気と「付き合う」「共存する」みたいな感じかなと思います。「病気を認め、今を生きて行く覚悟」が受け入れるということかなと思っています。
その時の担当者会議の利用者さんは、病気を認める、付き合うことができません。なので「受け入れが悪い」と言われます。気持ちとは反対に、病状はどんどん進み手助けもたくさん必要となっています。ケアマネージャーさんが中心となって、病気を抱えながらも生活できるように看護師やヘルパーさんをたくさん集めてくれたのですが、たくさん集まった支援者をみて、その方はとても暗い表情でした。多くの人に助けて貰わないと生活できない自分にショックを受けているような感じでした。なので、本人からの発言はほとんどなく、周りの支援者と家族でケアの内容を決めました。本人は「病気を受け入れていない」けれど「支援は受け入れなければならない」状態です。その方が、病気と向き合い、生きて行く気持ちになれたらいいなと思い接しています。気持ちを表現してくれることもあるので、その時はその気持ちを静かに聞いています。なんとなく暗い雰囲気のまま訪問看護の時間を過ごす事もあります。そんな時でも、笑顔を向けるように意識してます。意識しないとたぶん私の表情も暗くなるので。
病気をかかえていても、そのために多くの人の力を借りなければならない状態でも、きっと「生きていてよかった」と思える時がくると信じてその方の支援に入っています。

先日、産休に入っているスタッフの赤ちゃんが生まれました。元気な男の子です。無事に産休に入り、親御さんが迎えにこられ一緒に実家に戻られたときは安堵の気持ちでした。「壮絶な出産だった」と報告がきましたが、また一つ大きな経験が増えたくましくなって帰ってきてくれることを楽しみにしています。