訪問看護ステーションよつば

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昨日、今日と我が家の息子達はそれぞれ中学校や小学校の始業式でした。クラス分けや担任発表など子ども達にとっては期待と不安の新年度初日が終わりました。次男は好きな女の子と同じクラスになりニヤニヤして喜んでいました。私もあと少しでお昼ご飯の支度から開放されます。お昼の支度もまあまあ大変でしたが、この春休みは夜に子ども達との時間を確保するように頑張りました。「春休み頭脳大会」をほぼ毎晩開催して、子ども達のレベルにあった問題を用意しみんなでテーブルに集まる時間を作りました。仕事の忙しさで手を抜いてしまう家事育児。意識的に子ども達と話す時間や関わる時間を設けないと子ども達は動画やゲームに夢中です。普段からクイズ番組が好きな子ども達なのでこの企画は楽しんでもらうことができました。毎日問題やご褒美を用意するのは手間でしたが、ほんの30分くらいでも私にとっても楽しい時間を過ごすことができました。
ある訪問先で、子どもの寝かせつけに難儀しているお母さんがみえて「絵本を読んで寝かしつけるなんて夢みたいな話です」と言われました。「子どもを寝かせたあとのほんの数時間が自分一人の時間だなんて、そんなこと本当にできるんでしょうか」とも。昼間、子どもの世話に追われ、夜もなかなか寝なくて毎日大変な思いをされているようでした。私も長男は夜泣きがあって、毎晩怖かった記憶があります。また火が付いたように泣き出すのではないかと。夜泣きが落ち着いても、布団から出てないかなとか、寒くないかなとか気になって夜中に何度も目が覚めて子どもの様子をみてまた眠るということが出産後何年かは続いたと思います。一日でいいから朝まで目を覚まさずに寝たいと思っていました。
訪問にまわっていると、みなさんそれぞれ苦悩があります。私も一緒に悩んでしまいます。そんなことを看護師でない友人に話したら、「訪問に行って、点滴とか吸引とか看護師としての仕事をしてくるだけじゃないんだね」と言われました。看護師の仕事って、友人がいうような「行為」としての仕事ももちろん大切ですが「寄り添う」とか「思いをきく・受け入れる」といった「心」の部分での支援も大切だと思います。苦悩に対して他人の力で解決できることなんてないと思います。ですが苦悩を抱えながらもそれを自分以外の誰かが知っていてくれている、いつでもまた話す事ができる、聞いてもらえるという存在でありたいなと思います。悩んでいたり苦しんでみえる方々がいるので私も悩んでしまいますが、そんな方々の心が少しでも軽くなると嬉しいです。私が色々考えていて家でため息をつくと、長男は「どうしたの?」と聞いてきて、次男は「ママは頑張ってるね」と言い、三男は変な顔をして笑わせてくれます。そして私の心は軽くなるのです。