訪問看護ステーションよつば

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新年度が始まりました。訪問看護ステーションよつばでは、育休を取っていたスタッフが4月から子どのさんを保育園に預けられることになり、復帰することになりました。今は慣し保育のため通常保育が始まる下旬から一緒にまた働くことになります。産休に入ってからこれまで、スタッフが一人少ない中でやってきましたが、利用者さんの数も変動があるので、一人いないとキツいな~って時もあれば、仕事が少なくてちょうどよかった~という時期もありました。とてもラッキーなことに、3月に頂いた新規の依頼が何件かあり、そのスタッフが復帰する4月にむけて仕事を増やすことができました。なのでそのスタッフが復帰する下旬まではちょっとキツいシフトですが、今いるスタッフで頑張っていきます。
管理者になって始めて育児休業を取ってもらう立場になりましたが、病院勤務の時は逆で、3人の子ども達の産休・育休を頂いていました。立場が変わると見えるものや考える事も変わり、あの当時、お休みを頂いて子ども達との時間が取れていたことはとても有り難かったなと今更ながら思っています。
先日、病院勤務の時にお世話になった先輩が若い看護師さんを連れて事務所に来られました。その先輩に救急治療センターで勤務していたときに怒られたことの一つが今でも忘れられず、その後の私の仕事に影響しています。それは「ひげ剃り」です。HCUという急性期の病棟に配属されたばかりのころの夜勤から日勤への引き継ぎの時に、私が夜勤者でその先輩が日勤者だったのですが、ある患者さんに対して「ひげ剃りした?」と聞かれました。起床時のケアの時にひげは剃ったので「しました!」と答えると「ひげ伸びてるじゃん。あなんで剃ったって言える?」と冷たーく言われたのです。 その時、なんでひげ剃りで怒られる?と思いました。そこは救急の病棟です。ひげ剃りよりも大事なことがたくさんあります。たぶん不服そうな私の雰囲気を感じ、その先輩はこう言われました。「あんなひげぼーぼーにしておいて、家族が面会にきたらどう思う?ただでさえ急な入院で心配してるのに、余計に病人に見えるし何もしてもらってないんだと悲しむよ。」と。その言葉がずっと私の中に残っていて、今でもひげが伸びている利用者さん(伸ばしている方は別です)をみるとちゃんとしてあげなきゃと思うのです。その当時の私は、急性期の病棟で患者さんのことで精一杯でしたが、「家族がみたらどう思う?」という言葉に、家族をひっくるめて患者さんを意識するようになりました。それは今の私の仕事の中でもいきています。
話を戻して、若い看護師さんを連れてきたのは、その子が将来訪問看護ステーションを立ち上げたいと思っているので、色々な質問に答えてあげてという依頼でした。たくさん質問されたのでたくさんお話しました。その中で「何が一番大事か」という話になりました。やっぱり「人」ですね。スタッフです。スタッフがやり甲斐をもって働けること、スタッフに目や気を配り孤立させないこと、常に育てていくこと、たぶんそれ以外のことを優先して「人」が優先されなかったら、事業所の色はあせていきます。つまらない事業所になります。ちょっと抽象的なんですが。そんな思いで新年度も生き生きと仕事をしていきたいと思っています。
写真は昨晩急いで飾った子ども達の兜です。兜はその子のお守りだそうです。新しい年度も子どもたちが頑張っていけるようにと思いながら飾っています。