訪問看護ステーションよつば

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名古屋市の河村市長が全国ニュースで取り上げられるくらい有名になってしまいました。オリンピック選手のメダルを自分の口に入れてしまったのです。「なんでそんなことしたの?」と思わざる得ません。後藤選手が努力をして得た金メダル。「大切なもの」、「簡単には手に入れる事ができないもの」。後藤選手の気持ちを河村市長は想像できなかったのでしょうか。余りに短絡的な行動にがっかりしました。
また、私は知らない方でしたがDaigoさんと言う方がYouTubeでホームレスについて「自分によって必要のない命は、僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい。」「どちらかかというといない方がよくない?ホームレスって」「生活保護の人達に食わせる金あるんだったら猫を救ってほしい。」などと発言し批判されました。そして後日、「無知が招いた失態」「生活困窮者の状況を知らないので勉強しようと思っている」と謝罪しました。数年前、やまゆり園で多くの障害者が殺害された時の犯人の言い分とよく似ています。「優生思想」です。勉強不足で「無知」だからそのような考えになるのでしょうか。謝罪の言葉にとても違和感があります。
社会にはいろいろな人がいます。自分以外の人のことをちゃんと理解することはできません。病気や障害をもちながら生活している方やその家族の気持ちや状況など、そのまま理解したり分かったりすることはできないです。でも、想像しながら向き合っています。こうかな?ああかな?たぶん見当違いもあると思います。自分なりに考えて発した言葉でも、後になってから、言ってはいけなかったかなとか、こう言った方がよかったとか思う事もあります。人と人との関わりの中で、お互い許したり許されたりしながら生きているのだと思います。「勉強不足」とか「無知」ではなくて「想像すること」が足りないのではないでしょうか。河村市長が口に入れた金メダルは交換されることになったそうですが、なんとなくそれもしっくりこない感じがするのです・・・。
夏休みもあと一週間で終わります。三男の表情が暗い・・・。宿題が終わっていません。だったらやればいいのに。長男なんてほとんどやっていない。なのに自分の好きなことして楽しそう。次男も大物(工作や絵)が終わっていません。何とかなると言ってゲームを楽しんでいます。三者三様。
私が横についてあれこれ言わないといけないのか、言ったってやらないし・・・。学校が始まって、コロナの感染とか大丈夫かな。大丈夫ではないな・・・。色々と心配事がありますができる事をしていくしかないです。
外は蝉の声が減りました。それでもまだ暑い日が続きそうです。スタッフ共々体調管理に気をつけて訪問にまわらせて頂きます!
※写真のインコちゃん。アカハラウロコインコの「アトム」です。「ひまわりの種(大好物)くれる??」と言っています。たぶん。


雨が続き湿度はあるけれど暑さは厳しくない日々を過ごしています。昨日、車椅子で散歩の予定を立てていて、直前まで雨雲レーダーとにらめっこして「行ける!」と判断しました。医療機器を足下に積むので、ぬれた地面からの水はねも考えてビニール袋で包んだりといつもと違う準備も必要となりましたが、30分ほどの散歩をする事ができました。自宅に戻って利用者さんをベッドに戻していたら外は大雨でした。すごくラッキーなタイミングで外の空気を吸うことができました。その後の訪問はそのまま大雨。車から降りただけでびしょ濡れです。その訪問が終わった後も大雨で、玄関を開けたら視界が悪いほど降っていて、そしたらその利用者さんのお宅の小学生の女の子が「行っちゃだめ!雨ひどいよ!」と私の腕をつかんで言いました。とても心配そうな顔で言うので可愛かったです。「雨宿りしたいけど次があるからね~。」と言って出ましたが心配してくれたのになんだか申し訳なかったです。
移動しながら仕事をするので、天候や交通状況に振り回されることもあり、台風とゲリラ豪雨、雪道は困りますが、この一年事故もなく約束の時間通りに利用者さんのお宅に訪問することができました。先ほどの小学生のように、利用者さんやそのご家族からの気遣いやご協力を受けながら仕事をすることができています。来月9月で「訪問看護ステーションよつば」は開所してから一年となります。延21名の利用者さんとの出会いがありました。その中でも、今みている赤ちゃん達の何人かはそろそろ看護の手を必要としなくなりそうだなという子が数人います。病院から退院して自宅で過ごすのに訪問看護を受けていますが、成長・発達に伴い通所(自宅でサービスを受けるのではなく施設に通って受ける)での支援に移行したり、保育園に通えるようになったりと生活の場が自宅オンリーから外の世界(社会)へと変わっていきます。首がすわる前からみてきているので、近くで成長をみられたことはとても嬉しいことです。訪問終了となることに寂しさもありますが、とても幸せな時間を過ごさせてもらったことに感謝です。
この一年、利用者さんはじめスタッフのみんなや地域の方々にお世話になりながらなんとか仕事ができたと思っています。コロナ禍で始まり今でもその影響は大きいですが、スタッフがだれも体調を崩さずに働いてれたことに感謝しています。
『「自分らしくいききる人生」を生活の場で支える』ことを理念に地域で多くの方々と関わっていき、看護師としての役割を発揮できるステーションにしていきたいと思っています。

※少しの時間でも一緒に働いて頂ける看護師さんを募集しています。



先週は子ども達と海で遊んできました。きれいな海で、浅瀬でも魚がたくさん泳いでいて、浜辺にはカニや亀がおり子ども達は大喜びでした。暑くて忙しくて汗だくで疲れましたが、子ども達と一緒に過ごせた時間は楽しかったです。お休みの間、訪問にまわってくれたり電話対応してくれたりしたスタッフに感謝です。
今日、訪問させて頂いたお宅でご本人、ヘルパーさん、私で色々とお話をする時間がありました。ご本人のちょっとした希望を実施することができないでいるのです。在宅医療のサービスを多種多様に受けてみえるかたで、それだけ関わる職種、人間も多いのです。私はご本人の希望をききたいと思っていますが、リスクを考えそれはきけないという医療者もいるのです。チームで関わっている以上、ある程度足並みを揃える事は大切だと思っています。そうすると、結局どうすべきか答えが出ません。 
愛媛県の「たんぽぽクリニック」の医師、永井康徳先生が書かれた本をスタッフが貸してくれました。一度では頭に残らないので何度か気になる部分を読みました。その中で印象に残った部分があります。「100人いれば100通りのやり方で亡くなる日まで自分らしく」という言葉です。『医療や介護のプロとしてアドバイスはしますが、「こうあるべき」という押しつけをせず、患者さんやご家族の希望を最優先するよう心がけています。それは在宅医療で大事なことは、「患者さんが自宅にいること」であり、そこは「病院ではできない医療」があると信じているからです。』と言われています。私も「病院で検査や治療をすること」と「自宅で生活すること」は大きく違い、それに関わる医療スタッフの役割も病院と自宅では違うと思うのです。簡単に言うと、病院で禁止されたことが自宅でも禁止されてしまうということが、その人らしくいきていくサポートになっていないと考えています。本当に禁止しなければならないのか、リスクと本人の希望と天秤にかけて、なんとかリスクを軽減できる方法はないのか、そういうことを他職種で考えていく努力が必要だと思っています。その「考えていく」というスタートラインにも立てていないので虚しさやジレンマを感じます。
そんな状態ですが、諦めずに力を尽くすしかないと思っています。微力なんですが・・・。