訪問看護ステーションよつば

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寒さが厳しくなってきて、「朝起きるのが嫌」「夜走る気になれない」という、毎年抱く気持ちが今年もやってきました。道路を走っていて綺麗な紅葉だなあと思っていましたが、だいぶ葉が散っているところもありました。一枚目の写真はイチョウの木です。訪問途中に休んだ公園で撮りました。2枚目は熱田神宮です。週末に行ってきました。神棚にお祀りする来年のお札を求めて行きましたが、お財布を持って行くのを忘れて参拝だけしてきました。七五三の子ども達や結婚式のお嫁さんがいて賑やかでした。翌日の日曜日には庄内緑地公園でマラソン大会に参加してきました。久しぶりにハーフマラソン(21kmとちょっと)を走りました。15km過ぎから「もうやめたいな」と思いながらも、途中で諦める自分が許せないのでなんとかゴールまで走りました。目標は来年3月の名古屋ウイメンズマラソンでのフルマラソン(42.195km)なのですが、今の調子ではたぶん途中で足が動かなくなります。脚力が足りないという課題がみえました。でも筋トレはやりたくないので、通勤に車を使わずに自転車で事務所まで行こうかな~と思っています。余分な時間をとらずにトレーニングできたら最高です。そして今日は仕事が終わってからZoomで勉強会に参加しました。テーマは「胃瘻で困ったら」という仕事ではとても身近なテーマです。コロナ禍になってからほとんどの勉強会がZoomになりました。今日も18時半からの開催でしたが、仕事が終わってから勉強会の会場に行くとなると参加できなかったと思います。Zoomだとスマホがあれば参加可能で、今日は帰宅と同時にZoomで勉強会に参加しながら(私の画像や声は出していない状態で)、晩ご飯をつくってそのままご飯も食べながら講義を見聞きしていました。子ども達も一緒でした。途中、胃カメラで胃の内部を写した場面があり、「ご飯中はやめて」と長男に怒られました。今日の勉強会を開催した病院は、在宅医療や看護に関わるテーマで毎月勉強会を開催してくれています。様々な職種の方から知識や情報を得る機会なので、このままZoom開催で続いて欲しいなと思います。
明日は・・・、月末が近づいています。色々とすべき仕事が目の前で待っているので片付けていきます。パソコンに付箋が5枚(忘れてはいけないやるべき事)張ってあります。出来れば明日全て終わらせて外したいです。


訪問看護ステーションよつばに、新しい看護師さんを迎えました。11月は少しの時間働いて頂き、12月からは本格的に訪問先へ同行しながら学んでもらうことになります。先日、事務所で必要な看護技術の確認を行ないました。たくさんありすぎて一度には教えられないので、少しずつ覚えていってもらおうと思っています。病院や施設とは違い、乳児から高齢者まで、家族もひっくるめて見ていく訪問看護は学ぶことが多いです。看護師は技術も大切ですが「視点」をもてるかどうかも重要。これは、私の経験からですが、経験を積んだ看護師でも「視点」を持てない看護師はいます。若い看護師さんの方が「こんな視点でみてるよ」と教えていくと、力をつけていくことが多いです。看護の「視点が定まる」、看護の「視点が広がる」が期待できるのです。なので、育て方が大切ですね。「よつば」としての一つのチームで動いているので、スタッフみんなで若手看護師を育てていきたいと思っています。
先日、訪問先のヘルパーさんに「緊急時に使うバッグバルブマスクの使い方を教えて欲しい」と言われました。バッグバルブマスクとは、鼻口腔に空気を送り込む人工呼吸器具です。主に救急医療で使われるもので、手で袋状のものを押して空気を送り込みます。訪問先の利用者さんは気管切開をして人工呼吸器を装着していますが、人工呼吸器は電源が必要です。災害などで一時的に電源がとれなくなったときは内部バッテリーで数時間~半日程度(機器による)、起動させることができます。ヘルパーさんのいう「緊急時」は、電源がとれない、もしくは呼吸器の故障です。そういう時はバッグバルブマスクで用手換気をする必要があります。ヘルパーさんは「とても難しい」という印象があるようですが、「気道の確保」という重要なことは間違いなくされている(気管切開をしている)ので、あとはそれほど難しくありません。本当に大切なことは「誰もがみえる場所にバッグバルブマスクが置いてある」ことです。緊急時に「探す」時間はありません。病院とは違い利用者さんや家族が生活している場所なので、しまい込んでいるお宅もあるかもしれません。ヘルパーさんに教えて欲しいと言われ、「そうだな。緊急時のことを定期的に確認しておかないといけないな。」と思いました。このお宅では、見える場所にバッグバルブマスクはあったものの、使用不可の状態でしたのですぐに取り寄せました。毎月初めの訪問時に確認するなど、ルールを決めていこうと思います。ヘルパーさんには「教えますよ」と返事しましたが、本当は私が大事な事を教えられた出来事でした。新人看護師を育てる!と言っていますが、私も周りの方々にいつも育てられています。


夕食後なんとなく携帯でヤフーニュースを見ていたら、見覚えのある方の写真が目にとまりました。藤井輝明さんといって顔面に「海面状血管腫」という紫色のコブを持っている方で、今年の5月に急死されていたことがわかりました。私は20年ほど前、この藤井先生の教え子でした。医療技術短期大学時代の時です。
初めて教室で藤井先生を見たときは衝撃をうけました。記事では右目のコブとなっていましたが、私には右顔面にあった記憶があります。身体も大きい方でしたがコブも大きかったです。「なんでそうなっちゃった?」「痛い?」「いつから?」「なおるの?」などいろいろな事を思いました。たぶん藤井先生にとっては、生徒達の衝撃は百も承知で、自らコブの話をされました。聞かなくても教えてくれたので「聞いてはいけないこと」という思いは無かったですし、初めに受けた衝撃とは裏腹にコブへの興味はすぐに無くなりました。コブより印象に残っているのは「絶対にいつも笑っている」ことでした。なんとなくお姉系の話し方でその体型からは想像しない声の高さでにこにこして話すのです。講義中に寝ている生徒をみて「あら~、よく眠っていらっしゃいますね。」と言ってにこにこしていました。老年看護学を教えてくれていた先生で、試験前にどこが試験に出るのか教えて欲しいと聞きに行ったことがありました。そしたら「長江さんなら大丈夫ですよ~。いつも頑張ってみえるからどこが出でも大丈夫~。」ってにこにこ笑って言われました。私は笑って流されたと思いました。本当にどんな場面でも笑っていたのです。
その記事の中で「藤井先生は幼少時に受けた差別体験から、自分を守るために笑顔を絶やさないようにしたのではないか。態度が大きいとやられてしまうから。」と書かれていました。藤井先生の選んだ「サバイバル戦略」であると。記事を読んでいて、その笑顔は生きていくための覚悟のようなものだったのだと思いました。「笑顔で生きると決めたんだ」という藤井先生の言葉が紹介されており、私が接していたあの笑顔はそういう意味のものだったのだと思いました。
急死されたとのことでしたが、ついこの前までずっと教壇に立たれていた事を知り嬉しかったです。多くの学生が藤井先生の授業を受け、学んでいたのだと。記事の中の写真は4年ほど前のものでしたが、仕草も顔も私が知っている頃の藤井先生でした。ご冥福をお祈りします。
今日は学生時代の頃が思い出されました。色々あったなあと。高校を卒業して親元を離れた時だったのでやりたい放題でした。寮に入っていたのですが寮の規則を破って母親が呼び出されていました。怒られるかと思ったら「面倒くさい寮だから出たら?」と言われ、寮を出てより自由な世界を手に入れました。バイクに乗って事故もして、それでも毎晩のように友人と夜景を見に山にバイクで上がってました。若かった。本当にパワーがありました。今はそういうパワーはありませんが、仕事へ向ける情熱はあります。不甲斐ないこともあるのですが、自分のすべきこと、できることを頑張っていくしかないです。寒くなるみたいなので、スタッフ一同体調を崩す事無く頑張っていきます!


あちらこちらで聞こえる「今年もあと少し」という言葉。もうお正月がすぐそこまで来てます。利用者様の中でも年末年始の予定をたててご希望を言われる方もちらほらみえます。「大晦日は点滴の針を抜いてお風呂に入りたい」、「元旦は何もせず家族とゆっくりしたい」、「お正月は奥さんを実家に帰らせてあげたいから訪問時間看護の時間を少し長くして欲しい」など。訪問看護ステーションよつばでは、365日支援に入っていますのでできる限り利用者さんやそのご家族のご希望に添いたいと思っています。ただ、スタッフの出勤も減るので、うまくやりくりしなければなりません。24時間で緊急対応の体制も取りつつです。昨年は年末に病院から退院される癌末期の方が何名かみえました。「家で過ごしたい」を支えられたことは、訪問看護でのやり甲斐を感じる事でもありました。12月のシフトは年明けまでスケジュールしないといけないので、ぼちぼち頑張っていきたいと思っています。
上の写真。新人看護師さんの教育につかう医療物品です。11月から新しいスタッフを迎えることになりました。よつばは医療依存度の高い方が多いです。気管切開や人工呼吸器、胃瘻、中心静脈点滴などなど・・・。利用者さん宅で不要になったものや、新品なのに「使って」と言ってくださった方々から集めました。訪問看護に同行して一緒に学んでもらいますが、限られた訪問時間で教育もとなると利用者さんにも迷惑をかけてしまうかもしれません。なので、事務所で触れる物には触り、練習できることは繰り返し練習できるように準備をしています。また、胃瘻や気管チューブなどは実際にどのようなものがどうやって入っているのか、透明人間でないので見えません。往診での交換時に見学させて頂ける様、先生や利用者様にもご協力頂けるようお願いしています。
私が病院勤務の時、「胃瘻」のある患者さんをみた経験はありましたが、あくまでも「誤嚥性肺炎」など疾患に起因する観察視点しかもっていませんでした。胃瘻にも様々な種類があり、それぞれどういう理由で選択されているのか、胃瘻が有りながら生活することで弊害として何が起こりうるのか、何をみていかなければならないのか、全く知りませんでした。病院は生活の場ではないので、「胃瘻の管理」という長期的な視点が無かったのです。なので、病院で「胃瘻の患者さんをみた」ことがあっても、在宅で「胃瘻の方をみる」ということは全くの別世界です。胃瘻に限らず、人工呼吸器や点滴の管理も目を向けているところが違ったりします。なので、どれだけ病院経験があろうとも、在宅でそういう方々をみていくことは学ぶべきことが多くあります。
新人さんは「よつば」で一番若い看護師さんになります。今までは私が一番若かったのですが・・・。訪問看護は、病院である程度経験を積んでから、という慣例みたいなものがあり40歳代以降の方が多いように感じます。しかし、これからの日本(今でも)は、地域で働ける看護師の需要は高まっていくと思います。地域の中で育てていけるようにしないと、持久力や柔軟性のある若い看護師は病院にしかいない状態になってしまいます。なのでよつばに入社してくれたこの若い看護師さんを何とか育てていきたいと考えています。また、ブログでも紹介していく予定です。