訪問看護ステーションよつば

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先週からよつばの新人さんを連れて同行訪問しています。以前このブログでも書いたのですが、ただ単に手順みたいなことを教えるだけで無く、「その方の24時間の生活の営みを、その人にふさわしく整える」ために看護職が介入しています。支援に入っているその時間をなんとか過ごせば良いのではなく、連続して続いていく生活・療養を支えています。なので同じ疾患でも、その方の生活スタイルによって介入の仕方も変わります。そんなふうに、全体像をみながらその時の訪問時間を有効に使えるように知恵を絞ります。知恵を絞るには自分一人では無く、他のスタッフの視点や意見も大切です。自分にはみえていないことが他の看護師にはみえていることもあります。なので、決まった看護師だけで訪問せずに、担当する曜日も時間もランダムに組んでいます。
事務所に集まると、スタッフからあれこれと意見がでます。なかなか全員集まることはないのですが、日々の訪問記録を丁寧に記載してくれているので、みんなが利用者さんの事に関して同じ情報を得ています。なので、事務所での「雑談」はもっぱら利用者さんの事です。
少しでも「雑談」時間を増やすために、私は可能な限り事務所にいるようにしています。みんなと顔を合わせるのが数分のこともありますが、大切な時間です。
家でも同じです。朝早く仕事に出てしまい顔を合わせない朝もありますが、夜は台所の私の定位置に座っていると、「ねえねえ」と話しかけてきます(次男・三男のみ)。ゆっくり聞いてあげられる気持ちのときと、なんとなくイライラしてしまうときとあります。私のイライラを察知するのが上手な息子達。そんな空気の時はさーっと去って行きます。しまったなと後悔しますがまた直ぐに忘れてしまいます。そのうち誰も話しかけにこなくなるのに・・・。
今日は私の帰りが遅いことが分かっていたので、次男が晩ご飯のおかずを一品作ってくれていました。次男はよく兄弟のおやつを作ってくれたり、お料理してくれたりします。なんとなく次男の料理が「当たり前」になってしまい、ちゃんとお礼を言ってないような・・・。明日ちゃんと感謝の気持ちを伝えようと思います!


今日は小学校で懇談会があり参加してきました。我が家の小学生は一人となり、あっちのクラスへ、こっちのクラスへと慌ただしく移動することもなくなりました。三男の担任の先生のことを私は知らなかったのですが、三男が「ママと同じくらい(年齢)だよ」って言っていました。実際は明らかに20代の先生でした。女性です。若くてにこにこしている先生で、三男の好きそうな先生だなーと思いました。でも、私と一緒くらいって本当に思ったのかな・・・。子どもにとったら20代も40代も同じなのでしょうか。
三男は「時間内で問題が解けない」とか「自分の言いたいことが伝わらない」とかいうとき、頭に血が上ってしまい制御不能になります。そんな時は独りそっとしておいて欲しいのですが、周りの子ども達は気にして声を掛けてくれるのです。それを避けたいので3年生の時に担任の先生が段ボールで「シェルター」を作ってくれて、そのシェルターでクールダウンすることができました。3年生の後半からはシェルターを使うこともなかったのですが、進級の際に先生が三男にシェルターを4年生に持っていくかどうか聞いてくれて、三男は使わないかも知れないけど「持っていく」と決めたそうです。先生によると4年生になってからもシェルターの出番は無いそうですが、座席の近くにシェルターを置いてくれています。きっと三男にとってはお守りみたいなものかもしれません。制御不能になることが多っかったとき、それ以降の授業に参加できず別の先生が個別で授業をしてくれたり、一緒に給食を食べてくれたりしました。先生達には感謝しかありません。
夜になって、長男の担任の先生から電話がありました。新婚の男の先生です。こんな時間まで学校にいるのかと思ってしまいます。長男は来月修学旅行があります。今でも教室に入ること無く不規則な登校をしているのですが、修学旅行は行きたいようです。ですが、ディズニーランドはどうしても行きたくないと。ディズニーランドの後から修学旅行に参加したいと言っているようです。学校としては途中参加でも良いので気持ちを尊重するとのことでした。途中参加だと私が現地まで送っていかないといけないですが・・・。
長男はいつも担任の先生の空き時間で登校しています。毎回1対1で進路の事を話したり、勉強をしたりしています。修学旅行のことや日々の対応にただただ感謝です。
さて次男は。小学校の時から何も問題なく学校に行っています。次男のことでは困った事がありません。長男と三男はよく学校から電話がかかってきていたのですが、次男は一度もありません。反抗期で大変になるのかなと思ったりもしますが。
朝から夕方まで働いていると、帰宅してご飯を食べさせるだけで精一杯になることも多いです。子ども達から学校の様子も中々聞けない中で、垣間見える先生達の子どもへの関わりに安心し感謝しています。


昨日、今日と夏のような暑さでした。車の中が暑い!車に置き去りにしたペットボトルのお茶がHOTになっていました。週末は台風?の影響でまた気温が下がるとか。しかり食べて休んで体調良く過ごしたいと思います。
最近は仕事もバタバタ、新年度で子ども達のこともまだ落ち着きません。学校からあれこれもらってきて、たくさん記入する書類ばかり。そして今日から中学校はお弁当。スクールランチとやらがありますが、「お弁当がいい!」と次男。「素敵なお弁当は作れないよ。適当だよ。」と私。ただ、お弁当作るなら一つ大事な約束をしました。「帰宅したら必ずお弁当箱を出すこと!出さなかったら翌日のお弁当は作らないよ!」と単純明快な約束。そして初日の今日、夜になって「お弁当箱を学校に置いてきたから出せません。ごめんなさい。」と次男。本当にある意味、期待を裏切らないうちの子ども達です。ため息しかでない・・・。
お弁当を作るから買い物が増えるのは当然なんですが、最近本当によく食べる長男と次男。買い物の頻度も増えて財布からお金が直ぐに無くなる。夕飯でおかずが足りなくなるといけないので、私のおかずは子ども達が食べてから、残ったものを自分のおかずにするのですが、最近残らない。だから最近は納豆ご飯で終わることが多いです。歳をとるとそんな食事で満たされます。
先ほど長男が珍しく話しかけてきました。「中学生くらいの時に看護師になりたいって思ったんでしょ?その将来を見据えてどうやって高校を選んだの?」と。そんなこと突然聞かれて答えられず・・・。どうしてあの高校を選んだのか忘れてしまいました。答えられずにいると「結局、高校選びはそれほど自分の将来には影響しないってことか」と納得して去っていく長男。まあ、確かに「行ける高校」を選んだだけかも知れないです。でも長男には「将来どんなことをしたいのか、そのためにはどんな学校に行くのが良いのか考えていきなさい。」と言っているので見透かされてしまったかもしれません。長男は最近、核心をついた事をいうのでドキっとします。
来週は訪問看護ステーションよつばに新しい看護師さんが一人増えます。今いるスタッフもそうですが、看護師によって下積みは様々です。経験値も違います。なので、利用者さんのところでケアを行なうにしても個々でやり方が違ったり、知らないことがあったりします。よつばとしての理念を持ち、それに基づいて必要なケアが一貫して提供し続けられることが大切だと私は思っています。そこが崩れてしまわない様にするのは私の役割です。
新しい看護師さんを「よつばの看護師さん」に大事に育てていきたいと思っています。


4月になり所々で入社式が行なわれています。訪問看護ステーションよつばには新卒さんの入社はありませんが、今月中旬から1名一緒に働いてくれる仲間が増えます。これで看護師が5名となりました。うち1名は産休中です。5人で「生活の場でいききることを支援する」を理念に頑張っていきたいと思います。
最近ですが「清拭や食事介助は看護師の仕事ではない」と言われた方がみえました。「だってヘルパーさんができることでしょ」と。最近は人々の日常生活行動を支援することをその業とする職種としてヘルパーさんや介護福祉士も増えています。見た目は看護師と同じように「日常生活行動の支援」を行なっています。なぜ日常生活行動の支援が簡単な事と思われるのか。幼い頃から獲得してきた自分流のスタイルでもって自分の身の回りの事、例えば歯磨きや洗髪、入浴、トイレなど誰の助けがなくても簡単にできるからだと思います。ですが、病気になりそれにともなって生じる治療上の制約が加わったり身体の動きに制限が生じたりしまう。そしてそれまで普通に当たり前のようにできていた様々な日常生活行動が出来なくなり、他人の手を借りなければできない状況におかれてしまいます。全ての行動を他人の手に委ねざるを得ない状況におかれる場合もあります。このような状況に置かれた人の日常生活の支援となると、その人が長年にわたって確立してきた生活スタイルと抱えている病気や障害の状況や治療の状況を重ね合わせて、どのようにすればいいのかよく考えてから支援する事が求められます。何が必要な支援なのか「見極める」、どの方法で行なうのが最適なのか「判断する」、その援助を適切に行える「技術力」が看護師には求められています。ここが看護の専門性です。だから「清拭や食事介助は看護師の仕事」なのです。今でもよつばの利用者さんの中に食事介助が必要な方がみえます。ヘルパーさんが支援に入るときもあれば看護師が支援にはいることもあります。ヘルパーさんは窒息が起こらないように見守り、口元まで運ぶ介助もします。看護師は、窒息が起こらないように食べる姿勢を整え、食べ方や食べる順番の工夫、スプーンの種類の選択、栄養評価を行なっています。同じ「食事介助」でも内容や見ている視点が違います。見ていないようで実は色々とみているのです。
写真は私が見に行った夜桜の写真です。桜は散り始めていますが、明日は次男の中学校の入学式です。