訪問看護ステーションよつば

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本日の中日新聞朝刊「親亡き後障害ある子支える場に」から。
障害のある子が大人になり、その親が高齢になりまた亡くなった場合のことが書かれています。つい最近、実際にそのような親御さんから将来の不安を吐露されたこともあり、興味深く読みました。記事では、そのような方を受け入れるグループホームが紹介されていました。毎月の利用料は食費や光熱費などを含めて5万円程度。利用者自身の障害年金や作業所での仕事で得た報酬で充分まかなうことができる利用料です。施設によっては、別途入居時に一時金が必要なところもあるようです。「親に金銭的な余裕があるかどうかで、子どもの行く末は変わる」と障害を持つ子の親は話されています。障害をもつ子どもが親の死後も生活していくことを考えていかなければならず、親御さんの不安と心配は相当大きいと思います。そのような中、このようなグループホームのニーズは高いと思いますが、設立にかかる費用や人件費などを考えると多額な費用が必要になります。行政からの補助もあるようですが、地元住民から寄せられたバザー品やチャリティーコンサートの売り上げで賄っているそうです。「地元の人達の支え」があるからこそ、障害を持つ方々の居場所が確保されている。以前訪問看護ステーションよつばのインスタグラムで、うちのスタッフがALSの方のチャリティー福袋を買って写真で紹介していました。それもやはり支援なんですね。訪問看護で「支援」というと直接的な支援になりますが、こういったチャリティーに参加することも充分支援になるんですね。今関わっている障害のある子ども達に、私たち訪問看護がずっと支援していけるわけではありません。しかし、チャリティーなどの支援なら可能な範囲で継続的に続けることができます。個人としても会社としても、できることがたくさんあると思うので、間接的な支援にも関わっていきたいなと思いました。
あと、同じ紙面に認知症の方に安心感をもたらす「日課」について書かれていました。認知症の方が混乱しても、長い年月身体に染みついた日課を続ける事で、その「日課」が混乱から落ち着く事に役立つそうです。とても納得しました。実際、私の場合まだ認知症はないと思いますが、最近心穏やかに過ごせない事が多いです。子ども達に心乱されるんです。イライラ、もやもや、母親としての理想と現実の葛藤・・・。毎日新聞を読みますが、活字を追っていると気持ちが落ち着きます。内容が頭に入ってこないことも多いですが、気持ちが落ち着いていくのがわかります。だから、私が新聞をしっかり読むのは一日の最後です。仕事して、家に帰って、子ども達に心乱されて、新聞を読んで落ち着いてから寝る。そんな「日課」に助けられているんですね。本当は子ども達が私の心を乱さないことが一番の助けになるのですが。
今日は新しい先生との関わりや、新しい利用者さんとのご挨拶がありました。「訪問看護ステーションよつば」に2月からまた新しい風が吹きます。楽しみです。仕事への意欲も湧きます。少し暖かくなったり寒くなったりと気温の変化がありますが、私の身体もスタッフの身体も大切にして元気にお仕事させてもらいます!



週末、自宅からひたすら南に向かって走りました。3月のなごやウイメンズマラソンの練習です。名古屋を抜けて東海市まで行きました。途中、鉄橋を渡る名鉄電車をみかけて写真を撮りました。もともと電車に興味なんてありませんでしたが、長男が小さなときから電車が大好きで何度も一緒に電車の本をみたり、電車に乗ったりして自分も電車の種類や名前を覚えていくようになりました。次男は電車にはそれほど興味は無く、三男がまた電車好き。三男はもう小学2年生ですが今でも電車の図鑑をよく見ています。最近は大人向けの電車の雑誌を読んだりして、難しい言葉も覚えるようになりました。本を読んで学んだ事を色々と説明してくれます。私にはさっぱり分かりません。数ヶ月前ですが「ダイヤモンドクロッシングがみたい!」と懇願され港区まで見に行きました。大江の方に築港線という数駅程度、トータル1キロちょっとの電車が走っていて、その一部で線路が直角に交差している場所を通るのです。上の写真1枚目です。この交わりをダイヤモンドクロッシングというらしいです。確かに線路が十字に交差するなんて珍しいなあと思いました。おかげで私もまあまあ電車や新幹線に詳しくなりました。訪問先で電車好きの二歳のお兄ちゃんがいますが、その子とよくプラレールで遊んだり電車の本を見たりします。結構詳しい私の電車知識を披露する場所になってます。あんまり披露するとお兄ちゃんはまだわからなくて、つまらなさそうにするので言いたいけど我慢もしています。週末撮った鉄橋を渡る電車の写真はそのお兄ちゃんにみせてあげたいなと思って撮りました。今度いつ会えるかなあ~。楽しみです。そのお兄ちゃんと遊んでいると、自分の子育てのやり直しをしているような気分になります。家で子どもに電車で遊ぼうと言われても、なかなか向き合えないことも多かったです。家にいると家事やご飯の準備をさっさと終わらせたくて、こどもとゆっくり遊んであげる余裕がなかったと思います。だから、その2歳のお兄ちゃんが「看護師さん遊ぼう!」と電車を持って誘ってくれると、さあ遊ぶぞ!と私も気合いが入ります。でも、訪問看護の対象は下の子なので、その子のことも見ながら、お母さんとお話をしながら、対象の下の子をとりまく環境そのものを包括的にみていきます。そうやって、もう何ヶ月もみてきました。下の子も成長したし、お兄ちゃんもいろいろな思いを抱きながら毎日を懸命に生きている子です。お母さんも段々強くたくましくなりました。そうやって継続的に関わることができ成長をみていくことができるので、私はこの仕事がとっても好きです。時々、私はなんで看護師になろうと思ったか?と思い返しますが、いつどこで自分がこの道を選んだのかよくわかりません。看護の仕事についてから、この仕事に一生懸命取り組むようになり、看護師として自分はどう生きていくのか、どうやったら人の役に立てるのかなど考えてきました。
今もまだ道半ばで、これからも頑張り続けないといけないと思っています。地域で療養する方々が安心して生活できるように、訪問看護ももっともっと増えて欲しいと思います。
久しぶりに長距離を走ったので筋肉痛ですが、今週はもう少し距離を伸ばして走ろうと思います。またどこかで素敵な写真が撮れたらここにアップします!


昨年末から今月にかけて、新規のご利用者様が数人みえました。その中で、あるご家族の方が「病院で訪問看護を入れた方が良いって言われたけど、そもそも訪問看護がなんなのか分からなかった」と言われました。訪問看護って、看護師の仕事を自宅でさせてもらう訳ですが、病院で行う看護と自宅でのそれには大きな違いがあります。病院は基本的に治療や検査をする場所です。自宅は生活をする場所です。そこにいる目的が違うので看護の役割も変わります。病院では治療や検査のために食事や行動の制限があり、「患者さん中心」と言いながらも病院の時間軸中心です。検査の時間や他の患者さんとの兼ね合いもあり、様々な制限は仕方のないことです。しかし、自宅は生活をする場でありその中で必要な医療行為も行い、また生活援助もしていきます。本人のみならず、一緒に生活している家族もひっくるめてみていきます。生活の中に、必要な医療行為やケアをどうやって組み込んでいくか、結構悩みます。私たちの思うように、都合の良いようにという訳にはいきません。そこは利用者さんたちの「生活の場」であることが第一前提です。
訪問看護は利用者さんと「契約」を結んで開始となります。契約書に印鑑を押してもらったら、私たちが受け入れられたという訳でもありません。生活の場に他人が定期的に入ってくるわけですから、最初からウエルカムな方は滅多にみえません。大抵は警戒されます。だから、訪問看護ってこんなことしますってことをまずはお話していきます。利用者さんそれぞれで疾患も病状も違うので、個々の状況に応じた看護の内容をお話していきます。そんなことが今日もあって、お話の中で爪切りに困っているとのことだったので早速爪切りをさせて頂きました。少しずつ受け入れていってもらう、そして看護師ができるケアを増やしていく。その結果、家族の負担を緩和する、専門的な目で本人の体調を継続的に把握する、必要に応じて病院に連携をとる、困ったときや心配な時はいつでも相談できる立場で見守る。それが「生活の場でいききることを支援する」ことだと考えています。
明日も新規の方の訪問があります。「生活の場」の状況は人それぞれ。一人一人に応じた看護の仕事ができることは訪問看護の醍醐味でもあります。おおよそ一時間をその人のためだけに使える。なかなかそんな仕事って無いと思います。



あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
お正月の昼間は仕事をして夜だけ子ども達と過ごしました。トランプをしたり、一緒に大晦日の夜を過ごしたり、元旦の早朝に近所の神社に初詣に行ったりと、それなりにお正月らしいことはできました。仕事では年末に病院から退院された方もみえて、心配はありましたが緊急対応なく落ち着いたお正月となりました。昨日、12月分のレセプトが終了し、今日は今年初めての私のお休みです。熱田神宮へ行き、初えびすの「お札」「熊手」「ふくみ」をいただいてきました。いただいたお札は商売繁盛を祈願して「あきないえびす」です。この一年は熱田神宮に限らず、よく神社に行きました。ここぞという時は、神様にお約束をしに行くみたいな感じで足を運びます。この一年はそんな事が多かったですね。ここぞという時とは・・・。頑張っているようで頑張っていない時、迷いや不安が大きい時、うまくできたなと思った時、感謝したい時などなど。今日の熱田神宮はこの時期にしてはすいてました。皆さん様々な思いで参拝に来てるんだろうなあと思いながら、私も摂社含めてゆっくり参拝しました。とっても大きな熊手をいただいてみえる方もいて、かっこいいなあ~と思ってしまいました。私が頂いた熊手は一番小さいものですが、来年はもう一つ大きな熊手を頂けるといいなあと思います。頂けるようにお仕事頑張らねば!です。また明日から、新年の挨拶を含めて、病院やケアマネさんのところに伺いたいと思います。営業チラシも年末バージョンから新年バージョンに替えていきます。
新しい年になっても新型コロナウイルスは感染の勢いがとまりません。名古屋も多いです。イギリスでは130万人がワクチンの接種を終えているそうですが、感染者数は右肩上がりだと。変異種もありワクチンの効果もどこまで期待できるか分からない状況です。でも感染なんてしていられません。私たちの資本は身体です。元気でないと訪問看護はできません。そんな事をいいながらも、先日私は腰を痛めてしまいました。痛めた時はもう治らないんじゃないかと思ってしまいましたが、数日でほぼ完治しました。よかったよかった。最近、ちょっと太ってきたのでそういうのも原因の一つかもしれないです。睡眠、栄養、手洗い、うがい、そして食べ過ぎに注意して一番の商売道具であるこの身体を大切にしていかないといけないですね。この新しい一年を利用者の方々、スタッフと共に元気に過ごしていきたいです。


いよいよ今年も明日まで。今日はスタッフが働いてくれているので、私は事務所にお正月のお花やしめ縄、鏡餅など飾って新しい年を迎える準備をしました。9月の開設以降、スタッフが体調不良もなく仕事をしてくれたこと、事故なく訪問に行けたこと、様々な新しいご縁があったこと、訪問看護を通して必要とされる方々のために働けたことなどなど、感謝感謝と思いながら神棚のお札も新しいものに替えました。
先日、両手先がむくんでおり、しびれが継続している方にマッサージを行いました。マッサージって、看護師の経験の中ではほとんどしたことがなくて、私は正直苦手です。リンパマッサージなど、看護師が技術の一つとして行うものもあるのできちんと勉強しようと思えば学べるはずなんですが。両手のマッサージをした後、その利用者さんが「軽くなりました。エネルギーも注入された気分です」と言ってくださいました。恐縮です・・・。マッサージに関しては、絶対私以外のスタッフの方が得意です。経験も多いと思います。その方はエネルギーの注入という事を言われましたが、看護師が手で患者さんに触れるとき、注入とは反対に患者さんからの体温、動き、皮膚の感触など私たちが得られる情報をたくさん受け取ることができます。むくみ、乾燥、湿潤、冷え、熱、関節の動きの拘縮や制限などなどマッサージと言いながらもそこから情報を得ています。継続的に触れていくことで、変化も感じていくことができます。だからマッサージは苦手ですが、その方から得られるものがあるのでどんどん触ります。マッサージも少しは上手になると良いですが。
9月からの4ヶ月間分からない事も多く、そこからくる不安や焦りがあったり無知による失礼もあったのだと思います。ですが、仕事の中で嬉しいことや達成感もあったりして頑張れたかなと思っています。新しい年も「生活の場でいききることを支える」ことを理念に、一つ一つの仕事に真摯に向き合い、謙虚に仕事をしていきたいと思います。
多くの方々にお世話になり、大変感謝しています。来年も良い仕事ができるように頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。皆様、よい年をお迎えください。