訪問看護ステーションよつば

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今日は中学生の長男がテスト最終日でした。中々、学校に毎日行けない長男ですがテストは休まずに受けることができました。午前中で帰って来たので、私と一緒にお昼を食べにいきました。「弟達には内緒だよ~。今日は二人でね。」と。お寿司食べたいと言うのでスシローへ。
回転寿司って、お寿司以外のサイドメニューが結構あります。ラーメンを頼んで食べ始めると長男が、「わかめそんなに食べて良いの?」と。「え?」と思いましたが、すぐに気がつきました。私は甲状腺の疾患があるので海藻類は避けなきゃいけないのです。医師からは「食べないでください。」と言われています。わかっているんですが、忘れてしまうんです。たびたび・・・。この前も朝ご飯で海苔を食べてしまい子どもに注意を受けました。そして、「ママって僕たちには自分の事はちゃんと自分で管理しなさいって言うけど、この前も食べたよね?なんでできないの?自分だって自己管理できてないじゃん。」と厳しいお言葉。「忘れちゃうんだよね・・・。」と返すと「ほんと、自分に甘いよね。」と返ってくる。「わかめ食べるからちょうだい。」と言ってくれて私の丼からわかめを取り出してくれました。
返す言葉もなく静かにラーメンを食べました。
「自己管理」ってよく言いますが、難しいですね。自分の身に降りかかるとよく分かります。自己管理ができない理由は色々あると思いますが、私は「忘れてしまう」から。だから、忘れてしまう前提で作戦を考えると良いですね。私の場合は、周りの人に言っておく事でしょうか。人に助けてもらいながら自己管理します!
そして、明日は年に一度の健康診断です。去年の受診の時は体重が増えたし、腹囲も大きくなってました。でも、今年は違います!晩酌をやめたので体重はおちました。昨年履けなかったジーンズが履けるようになってます。訪問看護ステーションよつばは、緊急時や相談等24時間で対応しているので、夜間でも仕事に行けるように、電話対応できるように、お酒は飲みません。飲みたい日は、対応できるスタッフに待機をお願いしています。自己管理もみんなで協力しながらです。
10月もあっという間に半分が過ぎようとしています。仕事も紆余曲折ですが、目の前の仕事に誠実に対応し、新たな仕事も受けていきたいと思っています。自己管理で自分を大切に。そんな自分を支えてくれる周りの方々も大切にしてこの10月も過ごしていきます。




この前の週末、小学2年生の三男は一人で京都鉄道博物館へいきました。鉄道や新幹線が大好きで、週末によくリニア鉄道博物館へ一人で遊びに行っています。そこへ行くことだけが目的ではなく、行くまでの過程も楽しみたいようで「一人で行く」ことにこだわります。最寄りのJRの駅まで見送りに行きましたが、改札を入ってからも振り向くことなくホームへ降りていきました。約1週間前から乗り換えなどの下調べをして、読めない漢字の駅名を読めるように覚えて行きました。この子ならきっと大丈夫と思いながらも、帰って来るまではやはり心配です。心配な時って悪いシチュエーションばかり浮かんでしまいます。「誘拐されないか」「ホームから落ちないか」「新幹線で寝てしまって予定外の場所まで行って困ってないか」など考えていると一人で行かせたのは間違いか・・・と考えてしまいます。
仕事でも同じで、私たちの仕事って何が正解か分からないことも多いです。正解がわかる看護師さんもいるかもしれませんが・・・。今支援させてもらっている利用者さんに、誤嚥性肺炎のリスクが高い方がみえます。不顕性誤嚥といって、自覚のないまま気管の方に唾液が流れ込んでいる可能性も高いです。痰の多さをみると恐らくそうなんです。ですが、ごっくんできるし、「鉄火巻き食べたい!」「少しでいいから食べたい!」って訴えてます。
私たちよつばの理念は「自分らしき生ききることを生活の場で支援する」こと。食べるって生きることだと思うんです。だからそれを支援していきたい。「食べる」ために必要なことって、噛んだり飲み込んだりすることだけでは無いんです。首の周りの筋肉も使うし、生活リズムが整っている必要もあるし、口腔内が清潔に保たれている必要もある。消化管を使うから、腸が動いている必要もある。腸を動かすには、体全体を動かしていないと腸も動かない。だから食べることの支援は、口だけにフォーカスを当てるものでもありません。全身状態が整っていることが大前提。今は、その全身状態を整えることに目を向けて看護師3人で支援に入っています。ST(言語聴覚士)さんにも見て頂けるチャンスがあるので、他職種連携で慌てず、焦らず、慎重にやっていこうと思っています。結果がでないと正解?間違いだった?ってわからないかもしれませんが、今できる事は惜しまずやっていきたいと思っています。
我が家の三男は、京都への一人遠足から無事に帰ってきました。家に戻って来た時の自信に満ちた顔をみて、やっと「行かせてよかった」って思えました。手には新幹線に見立てた、ながーい箱に入ったバウムクーヘンを抱えて。「これめっちゃ長いからみんなで食べられるよ!」と。そして「今度は新幹線じゃなくて在来線を乗り継いで行くよ!」と宣言。行かせてあげたいけど、在来線だと時間かかるし、乗り換えあるし、行けるか~とまた心配。
「かわいい子には旅をさせよ」って言うけど、それって結構勇気がいるし、信じなきゃいけないし、大変。心配疲れします(;.;) 三男が一番最初に親離れするのでしょうか・・・


訪問看護ステーションよつばを開設して一ヶ月が経ちました。長い一ヶ月でした。わからないことばかり。調べたり聞いたりしながらなんとか一ヶ月を乗り切りました。連携不足など失敗もありました。不安もいっぱい。それでも、生活の場で療養者を支える「訪問看護」ができることはやっぱりやり甲斐がある!私の天職だなって思います。よつばのスタッフと、あれこれ問題提起しながら、看護へとつなげていける毎日はとても充実しています。同じ疾患名でも、看護のアプローチはバックグラウンドや個人の状態によって様々です。何が適切か、答えが一つでないことや答えがでないことも多くあります。迷いや不確かさを抱えながらアプローチして手探りでいって、その経過の中で答えが出てきたり。でも、看護は「実践の学問」とも言われています。経験だけではなく、学びが必要です。感や経験も大切なんですが、やはり根拠を持った実践があるべきです。まずは問題に気がつくこと。その問題にどのようなアプローチができるか考える、調べる。実践した事を評価して、また考える。この繰り返しです。まず、「問題に気がつく」ってこと、結構難しいです。でも、自分は気づけなくても、他の看護師が気づくってあります。うちの事務所内でも、看護師が集まると、ずっとしゃべってます。話題は利用者さんのこと。訪問して、気になることや問題だと思うことを話してます。これを井戸端会議にしないで、きちんと共有して問題解決の糸口を見つけていくことが実践につながります。ということで、週明けに事務所内で第一回のミーティングを行います。
そして週が明ける前にやる仕事があります。レセプト業務(9月分の診療報酬明細書を作成して提出)です。今日がんばります。チオビタとチョコレートをお供に。これを正確にしないと、スタッフがこの一ヶ月で頑張ってくれた仕事が水の泡となります。プレッシャー、不安・・・。そんなこと言ってられないのでやります!


現在、訪問看護に入っているご利用者様の中に血尿がでている方がみえます。字のごとく、おしっこに血がでている状態です。看護師3人でこの方の訪問を行っていますが、この血尿の経過をどのように追っていくのか。血尿があるか、ないかではなく、血尿の状況が良くなっているのか悪くなっているのか。この「経過」を適切にみていくことが大切です。経過が良い方へ向かっているのか、悪化しているのかがわからないと、医師への報告もできないからです。「真っ赤なおしっこです」と「鮮血が出ています」は同じ状況をいっているのか?「昨日もけっこう赤かったよ」や「前よりは薄くなってると思う」という報告を受けて次に自分が確認したとき、その血尿は前日よりも良いのか悪いのか?これがわからないと、異常時に医師へ報告するタイミングを誤ってしまうことがあります。訪問看護では、その時々の状態観察をしておしまいではなく、「経過」を把握することがとても大切だと思います。血尿の場合、「血尿スケール」というものを使用します。5段階のスケールで色が決められていて、一番近い色でスケールを判断します。「昨日は血尿スケール2だったけれど今日は3です。」という報告はその一言で悪化しているとわかります。痛みに対しても「ペインスケール」というものが使用されます。0が全く痛くない状態で10が我慢できないくらいの最強の痛みです。「ペインスケール8で鎮痛剤を内服しました。その後ペインスケール2になりました。」であれば、鎮痛剤効いてるな、自制内の痛みに抑えられてられているなと判断ができます。
いきなり小難しい話ですみません・・・。何が言いたいかというと、私たち看護師は訪問看護中のその時だけをみているわけではないですよ、経過をみてますよということです。体の状態だけでなく、表情や言葉から「少し元気になってきたな」とか「病気のこと受け入れてきてるのかな」とか心の経過も。またそれらを訪問看護記録に残してスタッフ間で共有します。訪問看護ステーションよつばでは電子カルテを使っています。電子カルテは紙カルテよりコストがかかりますが、電子カルテにして良かったと思っています。スタッフが訪問した利用者様の記録をタブレットで確認できるので、わざわざ事務所に戻って記録をみたり、業務時間が終わってからスタッフにLINEしたりして「○○さんどうだった?」なんて聞かなくてもいいからです。逆に、私が訪問した利用者さんのこともスタッフが確認していて、電子カルテ内で反応をくれます。リアルタイムで情報共有できる。他のスタッフもきっちり読んでくれるから、わかりやすい記録にしようと努める。「経過」を「記録」に残す。このままいくと、今度は「記録」って大切って話がしたくなるので、今日はこの辺にしておきます。
話が変わりますが、今報道ステーションをみています。今日は富川アナウンサー。私、富川アナウンサー好きなんですよねえ~。かっこいいから。でも、新型コロナに罹患したとき、バッシングを受けたり、復帰したときに生放送で罹患について謝罪したりしていました。責められているのを見て私の気持ちも暗くなりました。人って完璧じゃないから、ミスや間違いをしてしまうと思います。私も。しかもミスに気づいていなくて周りがそっとフォローしてくれることもあります。ありがとうございます。週末です。少し子ども達と過ごす時間を作ろうと思います!


祝日って、今日は何の祝日?って思うことが多くなりました。祝日が増えたり、違う日になったりするから。今日は敬老の日でした。何年か前の敬老の日、祖母を鰻屋さんに連れていきました。足が弱っていたので車椅子にのせて。認知症でなかなかうまく箸が使えなくて、食べることも少し介助がいる状態でした。それでもだされたものは全て完食しました。昔から食べることが大好きで、鰻とトンカツをよく一緒に食べにいきました。よく食べるな~って思ってました笑。歯が丈夫で、名古屋市から表彰受けたってよく自慢されました。
でも、祖母と一緒に同じものを食べたのはその日が最後になりました。認知症が進んで、歯磨きもできなくなり、ご飯の食べ方もわからなくなり、普通の食事はうまく噛むことも飲み込むこともできず、柔らかくした介護食を口に運んでもらって食べるようになりました。
歯磨きもできないので、私が磨こうとすると大いに抵抗されました。噛まれそうになり、大声をだされ、手がとんでくる・・・。そんなんなので、口の中はとても汚くなっていきました。自慢の歯もポロポロと抜け落ちていきました。口の中が汚れていると、全身状態も比例するように悪くなります。段々と元気をなくしていき、抵抗する力がなくなって口腔ケアができるようになりました。ケアができるようになってからは一年ほどその状態を保って落ち着いて生活していました。施設で看護師さんや介護員さんのお世話を受けながら。
私は、看護師の仕事の中で口腔ケアを重要視しています。口は体の入り口。口をみるとその人が今どんな状態か、どんなケアを受けているのかわかります。口腔内の状態が悪いと全身状態も悪い。良い状態に保たれていれば全身状態も安定している。病院勤務をしていたとき、治療のために絶食中の方よくみえますが、たいてい「何も食べてないからきれいだよ。」と言われました。食べる=汚い 食べない=きれい ではないです。食べないということは唾液の分泌が極端に減って口腔内を乾燥させて浄化作用も無くします。食べてない方の方が口腔内は汚染されやすいのです。
今日の訪問でも口腔ケアをさせて頂きました。ですが、汚れが気になってちょっと頑張りすぎて出血させてしまいました。反省。口腔ケアについてはまだまだ学びを深めたいと思っています。
私のおばあちゃん、先日旅立ちました。一ヶ月くらい前から食べられなくなっていたので。92歳で大往生だとは思いますが、小さい頃からそばにいたのにいなくなるっていうのは悲しいです。でも、最期までそばに居られてありがとうという思いです。